軽食にと、久しぶりにマクドナルドに行きました。
みなさん、マックって言いますか?マクドって言いますか?
なんとなく、待っている間に厨房の中を見ていると、20歳くらいの若者に紛れて、60歳くらいの女性と、70歳くらいの男性が働いているのが見えました。フライヤーのところだったと思いますが、少し円背気味で、腕のパワーもそれなりですが、とにかく手際よくさばいているのが驚きでした。
【2階で出会った】
それほど空腹でもなかったので、てりやきチキンバーガーと、コーヒーで食事を済ませました。少しだけネット検索をして席を立ったとき、厨房にいたおじいさんがごみを片づけていました。
どうやって片付けて退出しようかと思っていたところで、彼は「ありがとうございました。あとは片付けさせて頂きます。」みたいなことを言ったわけですよ。
あの、無駄のない動きと対話、ちょっと身震いがしましたが、気を取り直して「ありがとうございます、お願いします」と言って、トレーを渡して階段を下りました。
【教育とは何か】
学校教育がどうとかではなく、教育とは何ぞやと考えさせられました。
マクドナルドにいた彼は、今のような学校教育を受けていた訳ではないでしょう。おそらく、義務教育を経て、その後仕事をして、当然マクドナルドで働くための研修も受けたことでしょう。長年の培ってきたものすべてが学びで、得た経験を活かして、あの接客にたどり着いたんだと思います。
教育は時間をかけて育てること。何の形もできていない時期から、あまりに先を見越してあれこれ手をつけ過ぎているかもしれないと思いました。そうして、誰もが納得するような型があるならば、こんなに立派にできるんだ、ということを確認することができました。
「まずは基本的なことをする」、それができて、あとは個々の好みや環境や目標などに向けて頑張ればいい。学校は基礎基本を学ぶところと言っていたのに、いつからこんなに焦って色々するようになったのでしょう。