「定額働かせ放題」
学校の教員の働き方について揶揄される言葉ですが、実態、その通りです。
担当する仕事を持てばもつほど、責任を負う立場になればなるほど、決まっていることを求められる姿までもっていくために、どれだけかかってもやり切れ、です。
この過労死レベルに陥りがちな勤務時間を短縮するために、いろいろな取り組みが行われるようになりました。業務の引継ぎ資料の作成を推奨する、定時退勤デーの設定、効率的な仕事をするための取り組み、などです。
【集団と個人】
休憩休息時間は、早く帰りたいがために、邪魔されずに自分の仕事に打ち込む時間になりつつあります。
しかし、退勤時間をキッチリ守るためには、ここでやっておかないと停滞する可能性があるのです。
何かを聞きに来る、何かを確認しにくる、話をふってくるなど、メモでもできそうな案件が座っていると舞い降りてくるのですから、椅子に座っていることがすでにリスクです。休憩時間は勤務から離れていい時間、つまり、治外法権のバリアに守られているのです。
職員室で行われている仕事は、個々の教員がもつ学級や担当が明確になっている仕事と、学校経営(分掌や行事運営など)にかかわる仕事の二つに分けられると思います。個々にもっている仕事は時間を圧縮して効率よくするのは、ある程度可能です。しかし、全体にかかわる仕事は、工夫しないと難しいです。よく使うのはメールか付箋です。人をいちいちつかまえていては、お互いのタイムロスですし、用が済んだらサヨウナラとは言いにくいものです。そうなると、雑談も含めたコミュニケーションもついてきます。
【私のやっているテク】
まず、自分の仕事は頭を使って効率性重視、ときに自宅の持ち帰りや、休憩時間もふり捨てて片付けます。集団の仕事はメールと付箋を駆使します。やるだけやったら、職員室から姿を消します。教室整備などをしていたら、定時になります。時間がきたら声をかけずに去る、が一番だと思います。
一緒にいると、顔色をみたり、他の教員の仕事に首を突っ込んでしまったりしがちです。毎日定時という訳にはいかないこともありますが、今日する仕事はここまで、最低限のことをして時間になったら終わる、そう決めることが大事です。
朝早くきて、自己完結の仕事ばかりで連携できない人も困りものでした。そうならないために、常にアンテナを張り、ピンポイントで仕事を進めていくことが大事です。そのためには、「仕事の流れ」と「いろいろな仕事の担当部署」を把握する必要があります。組織を知ることは、時短のために必須なのです。