担任の先生より

667)特別支援学校 他の自治体にいる教員から誘われる

先日、某隣の自治体(都道府県)にいる先生から、お誘いを受けました。

「あのさー、こっちに移ってきて思うんだけど、仕事やりやすいよ。」
「たぶん、まごいちさんの思っていること、こっちだともう少しできると思うよ。」

その方は、はじめは一緒に悉皆研修を受けていたんですが、何年か後に他の自治体の教員採用試験を受け直して、教諭(正採用)になっていました。その時は、せっかく採用になったんだし、多少のことはどこの業種でも、職場でもあること、家族も総出で引っ越したんだし、ここで変えるのはどうも…。と自分を納得させてきました。

あれから〇〇年(きみまろみたいにやってみたかった)

自治体の雰囲気はより管理的になり、形式的な文書と仕事が増えてきました。ネット内で言われているように、子どもを指導する本来の仕事や授業準備が圧迫されている状況は、どこの自治体も変わらないようです。このところ、60歳定年まで、あと何年あるんだろう?と計算するようになりました。そうして、年金にかかわる情報から逆算して、どんなキャリアを積んでいくか、頭の中で段取りすることが増えました。

【選択肢】
いろいろ考えて、いくつかの選択肢を準備しました。ガマンしてこのまま続ける。残りの労働可能な年数を逆算して、残るより次にいったほうが良ければ他職種に変わる。学校教育はいまいる自治体がすべてでないと採用試験を受け直す、の3つです。

20~30歳台はとにかく夢中に走りますが、「労働はお金を稼ぐため」と単純に割り切れなくなってきました。生き方として得たものを社会に還元するか、あとどれくらい働けるか(能力的に、雇用の有無も含め)、年金を含めた収支をどう管理するか、自分の積み上げてきたものは何か、などです。

【キャリアを閉じる準備】
教員の仕事は、決められた場所や人に対して、ある意味のめりこむことを求められる仕事です。それだけに、期間の長さにかかわらず、変化する自分に切りかえるのにエネルギーが必要だと思います。

そのため、その職種に、職場に、同僚に、対象者に深く入り込んでいると感じたら、少し離れて見る、離れたところで自分は立つことができるか、考える機会が必要かもしれません。

【積み重ね】
こだわってきたことは「生きてきた中で経験したもの、得たものを無駄にしない」です。たとえ新しい世界に飛び込もうとも、それまで得た何らかの意味や価値の上にキャリアを積み上げるんだと意識してきました。

ただ、まれに自分を破壊するような威力をもつ出来事が起こることがあります。そのときは頭を使って乗りきるか、誰かを頼るか、逃げるかしてください。人生は続きます。