医師・介護・看護 担任の先生より

685)特別支援学校 養護教諭は大変なんですよ

先回は、栄養教諭について書いてみました。

今回は養護教諭について、思いついたことを書こうと思いましたが、以前書いたことがあったような気がしたので、これまでのブログのタイトルを見返してみましたが、「なかった」です。

あれ?
おかしいなぁ、書いた気がしていたんですが、気のせいでした。

学校には養護教諭がいるのですが、この先生の仕事は特殊だと思います。
そうして、自分だったらやりたくない仕事だと思っていました(それだけに、尊敬もしている)。
なぜかというと、何となくだと自分の学びにもならないので、言語化してみます。

・医師もないのに、結構ディープな判断を求められる。

・養護教諭は、看護師の資格もちとは限らない(なのに、医療職のような扱い)。

・付き合いの浅い児童生徒全部に対応することが求められる。

・付き合いの浅い児童生徒について、ここぞというときに判断を求められる場面がよくある。

・担任を介さないと物事が進まないジレンマ。

・医療的ケアや保健、給食に関する校務に入り、当然のようにリーダーになることを求められる。

・担任が児童生徒を保健室につれてきて、一緒に対応することを求める。保健室のメインは私じゃないからと児童生徒を養護教諭に投げて、他人事のような顔をしても、厳しく指摘できない。

これは挙げ始めたらきりがないので、このへんにします。

養護教諭は怪我をしたとき、「どうするか」判断して対応することはありますが、本当の専門性はそこではない気がします。それは何かというと、様々な子どもの異変(発作や普段の顔色との違い、酸素飽和度や血圧などの数値)がないか、何気ない学校生活のなかで気づけることだと思っています。

それができるには、異変に関する知識だけでなく、普段の子どもについて注意深くみていること、子どもによって想定される体調変化を把握して、それに特化した観察ができていることが必要です。

実際、それらは難しいことで、みんながみんなできることではないと思うんですが、実際それができている人がいるので恐ろしいことです。やっぱり、私にはちょっとできないですわ…。