担任の先生より

692)特別支援学校 営業の電話が職員室にかかってくる

夏休みになると、何気に電話が職員室にかかってきたりします。

なんだろう…?

私「はい、もしもし、〇〇です。」

相「もしもし、お忙しいところすみません、△△の〇〇と申します。あの、将来に向けてご提案…」

私「すみません、あのどういった会社の方でしょうか?」

相「私ですね、公務員の方に不動産の投資について、ご提案させて頂いています。将来に向けて、御準備などされていらっしゃいますでしょうか?」

【どこから】
さて、この営業の方は、何を頼りにして職員室にいる私のところにたどりついたのでしょう?最も可能性があるのは、4月1日に発行される新聞です。そこでは、教職員の異動や退職が一覧になっていて、「どの学校から、〇〇先生は、どこに異動した」が表示されています。

その年度内には、その先生は異動先にいるだろう。

次の年には辞めているかもしれない、3年以降は再び異動するかもしれない。

ということで、異動1年目の夏休みに電話をかける、だと思います。

他にも、何らかの名簿を手に入れてアポをとることも考えられます。

昔は生徒も教職員も、卒業アルバムに住所が記載されていたものです。

年賀状を出す、同窓会の案内を出す、そんなことに使われていたのでしょうが、個人情報保護の観点や、住所にかかわるトラブルが出るようになってから記載されることがなくなっていきました。

【どう撃退するか】
私は、「自分なりに備えをしていて、これ以上運用できる資金枠がない」と言ってお断りしています。不動産でしたら、「空室リスクや商品の安全性について心配なので、Jリートに投資しています。」で終わりです。

教員は世間知らず、待遇にあぐらをかいて暮らしている、そんなイメージがまだあるのでしょうか?営業の電話も一から説明するような語り口で勧めてきます。

やるかやらないか、どれをするかは別にして、公務員といえども退職後も安泰とはいえない時代です。投資について知っておくことは将来への備えについて考えるきっかけになりますし、どこの人か分からない営業の人に対応するため、詐欺などにひっかからないために、投資に関する知識を身に付けて欲しいと思います。