もう9月です。
新しい学年、新しい教職員集団、学習内容の変化、このような環境適応を乗り越えて、子どもたちは学校生活を送っています。この時期ですので、もう慣れたはずです。ちょっと遅いのですが、日常を見直しています。
例えばですが、これまでやってきた靴の着脱を見直しました。
【靴の着脱】
登校と下校のときに上履きと下履きを履きかえます。
例えば、登校時には大きなカバンを背負ったまま下駄箱に行き、下履きを脱ぎ、上履きを出して履くことになります。登校時は混雑するので、とにかくその場の作業をこなして、早々に離脱することになります。
ところが、下校前は一気に人が集まらないので、各学級の実態に応じた指導ができると思いました。
課題は、立位や歩行に不安定さのある子どもが、リュックを背負ったまま立位で靴をかえるのが妥当かというところです。
安定性をもとめるなら、座るか、荷物なしでやるのが選択肢としてありますが、座るなら椅子が安定的にあいていることが必要だし、背負った荷物がかさばって前傾姿勢がとりにくいため、これはないなと思いました。
なので、まず靴をはきかえて、それから荷物を取りに行く流れをつくりました。
流れ的には1工程1タスクが並ぶので効率が悪いですが、質について教員が考える許容範囲より低下してしまう場合、タスクを減らして質を求めていいと思うのです。このあたりの価値基準は指導観によるところが大きいので、正解だ、不正解だということは難しいと思います。
もしかしたら、荷物を背負っての靴の着脱は校外学習や、椅子のないところでの活動を促したかったのかもしれませんし、単に流れにそって動いていく効率を重視したものかもしれません。見直すなら目標にあっているか、質や量が児童生徒の実態から大きく外れていないか、集団の流れから大きく逸脱しないか、指導体制に負荷をかけるものでないかだと思います。
この取り組みは何度か検証して、指導として妥当か確認したうえで学年などに告知し、運用されることになりました。もし、前年度に強く指導していた先生がいると難航したりするのですが、今年はそれがないので助かります。