担任の先生より

724)特別支援学校 こだわり対応

こだわりってあるんです。
たとえば、電車とか、特定のキャラものとかです。

物だけじゃなく、この道を通るときガードレールの支柱を必ずさわりたいとか、特定のルーティンをこなさないと収まりがつかないとかの行動に関するこだわりもあります。

これをしていれば安心、いつもできていることができれば達成感がある、それが私の生きる道、みたいな感じなんですね。

【社会生活】
こだわりが強いと、社会生活に支障をきたすことがあります。

例えば、登校してから荷物を所定の場所に置き、着替えて、椅子を運んで朝の会をする場合です。

着替えのところで一人遊びに走ってしまい、促してもなかなか動きません。
すでに朝の会の時間になって友だちが待っていたりします。

ここで、途中だけれど合流しないと迷惑がかかるというときでも、超マイペース。
着替えが終わると、水筒を取りにいきお茶を飲もうとします。

着替え→お茶→お届け物→朝の会がその子のパターンです。

止められると納得できないと、うなり声を出しています。
結局、その子は朝の会に参加せず、後で合流する形になりました。

その後、また同じ感じで停滞していました。

さすがに、マイペースを貫かれると困るということで、お茶とお届け物を隠して学級の流れに参加するよう促しました。
結果、グズりながらも、朝の会に参加しました。

【変わったところ】
こだわりの流れをとりあげる手段に出ましたが、以前は泣いて動けなくなったり、自分のルーティンをこなそうとグッズを探し回ったりしていました。しかし、ずっと自分だけで生きていく訳にはいきません。どこまで我慢できるか、どう折り合いをつけられるか、トライ&エラーをしないと分からないことがあります。

ただし、この子の場合は気分屋的なこだわりやルーティンだったから、少しゆさぶってみたところがあります。
日々のルーティンが心の安定になっている場合、こだわりが強固な場合はじっくりと取り組む必要があります。