担任の先生より

736)特別支援学校 ほめていいとき悪いとき

以前、褒めればいいってもんじゃないと考えていましたが、「では、どんなとき褒めて、どんなとき褒めないか」基準について考えていなかったなぁ…と思いました。

褒めるメリット】
・達成感がでる
・やった内容で「いいんだ」と確認できる
・繰り返すなかで強化される
・物事の始めと終わりが分かる
・どの程度でいいのか、程度や許容範囲が分かる
・褒めた人について、共感や評価してくれる人だと認識される
・自己有能感が高まる

【褒めるデメリット】
・評価してもらうことが目的になり、他者の視線をつねに求めてしまう
・段階付けの途中でも、これでいいんだと着地してしまう
・褒めたポイント以外のことがおろそかになることも

褒め方、対象者の違い、場面などによって是非は異なると思いますが、目の前の子どもにどんな影響を与えているか考えたほうが良いと思います。子どもが活動の流れを理解している、意味を把握しているならば、褒めることによって「良きこと」として強化されると思います。

しかし、している活動の流れが分からず、意味が把握できないまま「できた」と思い込んでしまうと、次も褒めてもらう状況にしたい(しなければ)と思い、指示待ちになって、主体的に活動に取り組む機会を逸してしまうかもしれません。

【褒めること】
指導テクニックとして安易に使わないほうがいいと思います。指導をするなかで、その子にとって、どんな意味や価値があるか考えてから褒めることが大事だと思いました。