集団での授業の途中で、トイレや水分摂取などの休憩をいれることがあります。
また、授業の終わりを宣言(終わります)することがあります。
その指示は大抵、メインティーチャー(司会)がするのですが、配慮しなければならない点があります。
そのとき、集団を見守っている教員の人数や、力量や、役割分担の状況をみて、指示を出すことが必要です。
もし、司会の先生が不意に「これで集会を終わります。これからクラスごとに教室に戻りましょう。」と言ったら、子どもたちは総じて立ち上がって、さぁ移動しましょうと動き始めるかもしれません。
学級によっては、教員が配置につくまえに、ちりぢりバラバラに移動し始めるかもしれません。とにかく立ち止まらせようと、両手がふさがってしまう先生がでるかもしれません。出口に殺到して列が乱れるかもしれません。
そうならないよう、司会の先生は各学級の大人と子どもの状況を見て、「退出する準備をしましょう、まず〇組は動けますか?」のようにまとまりがとれるところから、順番に退出するよう促します。
【判断のしどころ】
学級担任だけではフォローしきれない状況が見込まれるときは、他のクラスと抱き合わせ、または教員同士で子どもをはさんで移動する、壁際に並ばせて場が落ち着くまで待つように促す、などを行います。
全員うまく移動して、教室まで戻れそうなときは、学習に使った教室の片づけをすることができるでしょう。
言葉をかけて手伝える子どもと一緒に片づけることもできます。
授業を終えたらひと安心、はやく終わってほっとしたいあまりに、解散宣言を急がないことが大事です。まずは目の前の大人と子どもを見回して、どのように授業をしめるか、一呼吸おいてから指示が出せればいいと思うのです。