担任の先生より 未分類

760)特別支援学校 スクールバスのお迎えをお願いします

特別支援学校のスクールバスは、様々な地区・地域にある幹線道路を経由して、始発バス停から学校までを走ります。バスの中は、学部、学年、学級などを越えて、様々な顔ぶれになります。

例えば、私は中学部1年3組の担任だから、Aコース、Cコース、Fコースに分かれて乗っている、うちのクラスの子を責任もって降車させます!と思っても、実際問題、それは無理な相談です。

Aコースの子を降ろした後、Cコースの子を降ろすとき、Aコースにいた子は、誰が見守るのでしょう?それより、中学部1年生の教員が、それぞれのバスを分担して、同じ学年の子をまとめて降ろして集合する、のほうが合理的だと思いませんか?

【面識はないですが、迎えにきました】
学年教員の会議(学年会)で決めたとおり、お迎えのバスコースを分担することになりました。

あなたは、Cコースにいる1年生2人を迎えにいくことになりました。1人は、ある程度分かるのですが、あとの1人はよく分かりません。

担任に聞いたところで、実際自分が行ったらどうなるか分からないことが多いので、言葉をかけたら、それを解するか、歩けるか、持ってきている荷物関連で配慮することはあるか、発作や易骨折性などのリスクはあるか、このへんを確認することが望ましいです。

【人それぞれ】
バスが学校に到着すると、教員が迎えにくるのを待っていられずに立ち上がる子がいます。反対に、寝入ってしまって動かない、またはバスの環境から変化することを嫌って動かない子がいたりします。

そんなとき、迎えにきた教員は何を考えるでしょうか?

バスを降りたら、担任としてやるべきことが次々と用意されています。

バスの中でとまっている子どもには、バスを降りること、次に何をするのか説明すること、体調の変化がないか確認すること、バスを降りてから何をするか伝えること、一緒にバスを降りる人は誰ならいいか、などを試みますが、それでもバスを降りない場合があります。

対話的に物事をスムーズに進めたい、というのは教員サイドの希望や期待です。ひっぱって、立ち上がるよう促して、引っ張ってバスの外に出すこともあります。そこだけ見れば不適切だと指摘されればそうなのですが、そこに教員のやりきれなさがあります。

【気づいたこと】
バスを降りるとき、階段(タラップ?)を手すりを使って降りるのですが、足もとを見ていない、膝を曲げて次の一歩に備える、などが難しいケースが多いと感じています。教員も子どもも互いに慣れないときは手をつなぎ、安全第一で万全を期して移動するのですが、何度もかかわっていくうちに、何が、どこまでできるか見えてきます。

どこを持てば継続的に姿勢を安定させてタラップを降りることができるか

膝を曲げて、次の一歩を着地させることが難しい場合は、後ろ向きで接地する場所を慎重に探らせることもありでしょう。

教員が荷物をもってあげれば、自分で動く余裕がでるかもしれません。

教員が保護的になるあまり、子どもの動きの幅が発揮されていないかもしれません。

そんな試行錯誤をイメージしながら、まだまだ評価(観察やアセスメント)によって改善できるところは、まだまだあるなぁと思いながら見ています。