学校の文化 担任の先生より

793)特別支援学校 空き時間

児童生徒が登校して、下校するまでの間に、「空き時間」というものが設けられることがあります。これは、教員が授業準備や教材作成、様々な事務処理をこなす時間が、ほとんど勤務時間内に設定されていないことに起因します。

ある教員の勤務に関する裁判で、授業準備にあてられる時間は、1授業あたり5分と出ていました。これだと、パソコンからネットにある学習プリントを検索して、人数分印刷したら終わりです。「個に応じた…」などと言っていたら、時間はいくらあっても足りません。工夫された授業は教員の奉仕の産物なので、あれこれと注文をつけてはいけないと思いますね。

さて、話は戻るのですが、空き時間を作るには、その人が抜けても全体がまわることが確認されていることが重要です。

その授業はMT(メインティーチャー)一人でまわせるから、抜けていいと言ってくれた。
学年全体調整で、この曜日の〇時間は〇先生が抜ける、など計画されている。

などが必要で、人数配置に恵まれない学年にいたり、同じ人数でも教員がつかねばならない実態のある子どもが多い学年だったり、休みがちな先生がいる学年に入っていると、空き時間(教材研究時間)がほとんどないまま一年を終えることがあります。

逆に、小学部で低学年の場合は、それなりの難しさや大変さはあるものの、子どもの下校時間が早い(お昼過ぎに下校する日が多い)ので、その後に打ち合わせや教材研究に時間を使うことができます。