担任の先生より

803)特別支援学校 あ、この指導方法ダメだわ

集団の授業をやっていて、「あ、これは気持ちよくないわ」、「どうもスッキリしないぞ」と思うことがあります。

それは、準備をしっかりしていても起こることで、子どもがノッてくる雰囲気でなかったり、自分自身が面白くなかったりするのです。

集団の前でやっていて、「ハイ、ここまでのは一旦リセットね」と言いたいんですが、よほどでなければ言えません。代替の内容はどうするんだ?片づけと準備をこれからできるのか?と考えると、ハイリスク過ぎます。

個別や小集団なら、キリのいいところを見つけて終わらせて、「ハイ、次はこれです」なんてことが言えるんですけどね。

【まずは冷静に分析】
あくまで私の考え方ややり方です。

推奨される指導方法やメソッドなどはあるんでしょうけど、教員個々に性格や経験値、向き不向きがあるじゃないですか。基礎基本は大事ですが、自分に合った方法って同じくらい大事だと思うんです。

まず、今やっていることを捨てるか続けるか、です。

これは大抵続けます。

続けるならば、何が原因でしっくりこないか、何が原因で面白くないか、余力がある範囲で考えます。

私の場合、①説明の段階で提示する情報が多すぎる(子どもの実態をふまえて)②過去の学習とリンクしない点が多すぎて、どこでノッてくるのか子どもがついていけていない③箇条書き的に情報を提示したために、つながりや展開が分かりにくい、の3つが多い気がします。

【即時対応】
先に述べた3つのうちどれかかな?と思ったら、やることは一つです。

例えばですが、流行りの曲に合わせて、6つの振り付けをやるとします。途中で「何だかしっくりこないなー」と感じたら、1から3までの振り付けに限定して、あとは切り捨てます。

量が少なくなったら①はクリアです。あとは、繰り返しやって定着させつつ、「新しいことにチャレンジしているけれど、これでいいんだ、これでいいんだ」と自覚させます。

最後に、1から3の振り付けをつなげて、とにかく「はじめと展開と終わり」を経験、です。

【で、どうする】
その場を乗り切ることはできても、途中で感じた違和感は何か自問自答しないと、次がありません。

少し改善して再チャレンジすることもありますし、この内容は自分に合わないのかもと捨てることもあります。突き詰めて改善すればできる!と言いたいところですが、人には適正や雰囲気もあるので、成功率の高いところにポンと移行することも大事じゃないかなと思います。

改善や進化を経て、それらの一連の経験が深みや選択肢の多さにつながるんだと思います。