学校の文化 担任の先生より

804)特別支援学校 補充されたパートナーではなんともなりません

授業の指導体制をつくるなかで、この授業は学年全体を4つに分割して、それぞれ教職員を何人ずつつけて指導する、なんてことがあります。

学年全体でやるよりも小集団の指導になり、比較的個々に注目して指導できる形態になります。私のところは教員2名と、子どもが6人在籍することになっているのですが…。

週に2回あるのですが、一緒に入る教員が、そのうち1回授業以外の仕事のために抜けることになりました。

代わりに、非常勤の先生が入るのですが、思ったより授業がやりにくいと感じています。

1火曜日:A先生
1木曜日:B先生(非常勤)

2火曜日:A先生
2木曜日:B先生(非常勤)

3火曜日:A先生
3木曜日:B先生(非常勤)

といったパターンです。

例えば、「さるかにがっせん」を使った授業をA先生の授業でやって、2回目、3回目と積み重ねたとします。

A先生は2回目ですが1週間ぶりで、先回どうだったか思い出しながら、見通しをたててサブを務めるのは難しいところだと思います。

B先生からしたら、いきなりポンと入った授業です。当たり障りなく授業を流すことに集中する傾向に陥りがちで、いくつかの授業を積み重ねたなかで見えてきたものを共有することは難しいです。

3回やって、4回目となると、子どもたちに飽きがきたりすることがあります。4回目で内容を変えてしまうと、再び積み重ねのないB先生が登場するので、この授業はこんな感じで…とまたもや授業しながら一から説明するハメになります。

よく教員定数や指導体制の話になり、人数調整が行われます。

役割分担をして学習集団をつくるには、マンパワーがそろうことが重要です。しかし、頭数だけ揃えばよいというのは、ちょっと違うと思うのです。

一緒に授業を積み重ねることで何をすればいいか、いつ・どんなタイミングで、何が起こるか予測して準備することができるようになってきます。また、やってきたこと全般を通して、どんなことが見られたか、変わってきたか語ることもできるようになってきます。

それは、ただ頭数を揃えればできるだろうと思っている人には分からないことです。