担任の先生より OT・PT・ST

818)特別支援学校 成績

通常学校で成績表や通知簿と言われるものが、特別支援学校に来ると個別指導計画と言われます。

位置づけ的には似た感じなのですが、通知簿はやったことに対してどれくらい、どんなふうに達成したかが評価のポイントになると思います。

個別指導計画は学習活動のなかで、ここを身につけさせたい、学習させたいなというポイントを取り上げ、やってどうだったか語るものだと思います。

なので、個別指導計画は科学的に書くことも、感情的に書くこともできます。多様な教員の教育観、保護者の心情や希望、子どもの実態によって程よさが求められるのかなと思います。

【書いてみました】
1学期(または前期)の個別指導計画の評価を書いてみました。

教科の種類や指導目標などをみながら、何が学べたかなと思い浮かべて文字にしていきます。象徴的なエピソードはこれかな、このエピソードにはこんな意味があるかなと頭の中を整理します。ここで書いたものは、毎年の学習の成果(成績だけでなく出世日数も含めた)は指導要録という書類に反映していくものなので、文字数があまり長くならないようにします。

何文字くらいかというと、1教科につき45~55字くらいでしょうか。

以前は曖昧さや主観を否定するように「具体的に書くように」「目標一つにつき、どうだったか記すように」などと言われたものですが、指導要録を念頭に置いた記録になるので、端的でポイントを絞った表記が求められるようになったと思います。

だらだらと背景も含めた物語は不適です。(それは、個別の面談などで発揮すれば良い)

リハのもつ評価(アセスメントと引き出しの数)の強さが発揮できるところです。難しいことが多く、充分に達成できなかったと感じても、その中で光るものを一つ拾い上げることが大事。知識と技術と、日常のなかで情報を拾い上げてストックする力がモノをいいます。