「すみませーん、今日は通院なので、11時頃登校します」
「週末の金曜日、家族で〇〇ランドに行くので休みます」
「田舎のおじいちゃんが亡くなったので、明日から3日間休みます」
これを受けて、担任の先生などは理由等に合わせて出欠の記録をつけることになります。もし、記録をつけ忘れたら…。学年の先生に聞く、学習グループの教科の先生に聞く、などがありますが、あんまり何日も抜けてしまうと「いちいち覚えとらんわ」と一蹴されるのが目に見えています。
そこで、誰にも苦痛を与えない(自分も含めて)技として、連絡帳の日付をパラパラめくってチェックする方法があります。日付を見ながら「この日は来てる、この日も来てる…」と見ていきつつ、「〇日は午後から登校します」なんてのを見たら、その日は本当に午後から登校だったのか確認します。
ただ、この連絡帳チェックの技はそう長い期間を追えなくて、保護者が日々書いていくあまり、ボリューム減らしのために1センチ分くらい自宅保管のために抜いてしまうことがあります。そうなると、「実は…」と言い出しにくくなります。
【記録すること】
記録するのは、学期ごとに登校しなければならない日、登校した日数、欠席した日、出席停止になった日、遅刻と早退になります。出席を記録することは、保護者への通信簿みたいなものにつける資料につながりますし、指導要録にも残るものなので、逃げられるものではありません。
授業日数:授業を実施した日で、台風などで臨時休業になった日はこれに含めません。
出席停止:学級閉鎖になった日、インフルエンザやコロナ感染で出席を止められている日、親族が亡くなったりして学校尾を休むとき、などがあります。ちなみに、忌引きについて、親は7日間、祖父母や兄弟姉妹は3日など、近しさによって日数が異なります。
欠席には事故欠と病欠があります:病欠は分かりやすいと思います。心身の不調、学級への不適応、家庭不和によるもの、通院、体調管理のためなどがあります。体調管理は肢体不自由の学部において「お疲れ休み」と呼ばれることもあります。月曜日から金曜日まで毎日朝から午後3時頃まで学校にいると疲れるので、合間に休みをとらせようという家庭の判断によるものが多いです。
余談ですが、このお疲れ休みは担任にとっても助かるでしょーという声を聞いたことがあるのですが、個人的にはかえって負荷があがると感じました。2人学級でA君とB君がいたとして、B君がお疲れ休みをとる人だとします。担任一人でまわすと負荷が高く、応援に入ってもらうにしても毎日ではないので安定した人材が確保できません。そのため、応援に働いてもらうための根回しが日常になり、学習指導や生活動作の支援はA君一人なら丁寧に指導できると思いきや、質(学習負荷)があがったり下がったりすることについて、A君にとってメリットのある話なんだろうか?と思うことがありました。実際、いようがいまいが大きく生活リズムは変えませんでしたし、担任である自分が休んだときも、変わりにはいってもらう先生に「いつも通りでお願いします」で入ってもらうことができました。
一方、事故欠(じこけつ)ですが、交通事故でもあったときに使うのか?とはじめに感じたものです。これは遊びに行ったり、不良行為に行ってしまったり、家庭の事情(行楽や葬儀)、ショートステイなどの利用、リハ、家族の体調不良の際登校を控える、が事故欠にあてはまります。
病欠と自己欠について厳密な線引きは難しく、解釈も教員ごとに様々です。どちらも欠席していたことに変わりはありませんし、多少解釈を間違えていても厳しくとがめられることは、ほとんどないと思います。
出欠の記録も、ただ「登校した・欠席した」だけではありません。分かってしまえばなんてことはないのですが、意味を理解せずに仕事をするほど怖いことはありません。「決められたことをやる」はシンプルですが、自分の思考を停止させたまま仕事をするクセがつくと、いざというとき他人に伝えたり、理解を求めたりすることができません。