担任の先生より

828)特別支援学校 やったことを忘れてる

夏休みが明け、授業が始まりました。

学校によっては運動会、文化祭などの行事ごとの準備が具体的に始まっているのでしょうか。

まずは、登校してから下校するまでの流れを思い出してもらえたらいいか、と思っていました。まずは何をして、何をして…という順番に身を任せる、校内の身近な人に会ってみる、場面ごとに必要な手続き(靴の着脱、廊下を歩く、教室に入る、など)を思い出す、が思い出す、と考えています。

しかし、彼らが学校生活の主体者であるとするなら、はじめから下校まで、「こちらでございます」、「次はこれでございます」、「次に進むために、手伝ってさしあげます」が続くのはいいんだろうか?(夏休み前にできていたのなら、戻って欲しいと思うのが人情です)

連絡帳に「一日無事に過ごすことができた」「落ち着いて過ごせた」と書けることも大事ですが、数日のうちに自分で判断できたか、場に応じた手続きがふめたか、段取りをして物事が進められたか、が重要な評価になります。

【忘れてる】
登校して数日、いくつか課題がありました。

注意転動
注意散漫
言葉をかけても次の目的動作にうつれない
姿勢が不安定

これまで身についてきたと思われていたものは、時間が経つと消えていくもの、条件つきでないと発動しにくいものだったんだと、思い知らされました。ここで大事なのは、一から積みなおす覚悟をもつことです。「なんでできなくなったの?」「ちゃんとやらなきゃダメじゃない!」

できていたからこそ、できるものだと信じたいからこそ、教員は現状とのギャップ、焦りや不安、空回りする期待に振り回されます。これらをなんとか落ち着かせながら毎日を過ごしたいものです。