日本作業療法協会誌「JAOT」の2023年9月号に、2022年度日本作業療法士協会会員統計資料がでていました。
2023年8月1日現在の作業療法士について、有資格者数は11万3665名とでていました。11万人とか、そんなにどこにいるんだろうと思いますが、いろいろな所で働いたりしているんですね。
そのあと、業務別などの人数がでるのですが、それはあくまで協会に加入している人(約6万3千人)のものであって、他にもいらっしゃると考えます。現に、特別支援学校で働いている人で、協会に加入していない人が何人もいるので、数的に盛ってもいいのかなと思います。
【領域別会員数】
医療機関 約3万3千人(52.1%)
介護関連 約 9千人(13.8%)
障害関連の中に放課後等デイサービスがあって、354人とでていました。求人にでているのを見ていましたが、ここは伸びているのかなという印象です。
また、幼稚園と小学校に2名ずつ、特別支援学校では43名と、ここは思ったより伸びていないと感じました。
【自治体活動への参画状況】
都道府県・市区町村の特別支援教育に関与している人について、「はい」が504名、「いいえ」が約6万4千人でした。ざっくりですが1割が学校の中にいて、9割が外から学校を支援する、という感じです。
学校は人材不足で、学校を支援する人の枠は受け入れ人数的に、予算的に制限がかかりやすいので、今後の経緯を見守ってみたいと思います。
今後の課題は「受け皿をどう増やすか・作るか」、「既存の人材をどうフォローして育てるか」、「人材をどう育てるか」、「OTの専門性がより発揮しやすい環境をいかにデザインするか」だと思っています。
特に最後の環境づくりについて、学校のなかに理解者や同業者をいれて相互のアクセスをよくすること、もっと学校生活の中を見る(評価)する時間や枠や立場を増やすことが必要だと思います。