担任の先生より

837)特別支援学校 やさしく投げる

スポーツの秋です。
体育の授業でも、体づくりをやって、球技をする頃ではないでしょうか。

ボールって、自由度がすごく高いので、学習の場で扱うときは「誰(何)に」、「どのように」、「どこからどこまで」を明確にするようにしています。

【自由度】
かたさの違い

弾ませる

転がす

投げる

投げあげる

入れる

投げ入れる

ぶつける

のせて

手で

足で

はさんで

ゴールする

渡す

のる

のせる、などなど

【相手に投げる】
なんとなくですが、ボールを扱うときに、力いっぱい投げることが正しいと思っている…というか、力いっぱい投げる場面を多く経験してきたのか、相手に向けて投げるときに力任せに投げちゃうケースが多いなと感じています。

それに対して、どんな工夫をするでしょうか?力加減をすることが分からない、相手(ヒト)の存在が分からずに単なるゴールのように感じている、捕球しやすいボールってどんなか分からない、などアプローチするところはいくつかありそうです。

まずは、至近距離で直球がくるのは怖いので、距離をとってみましょう。

次は、言葉をかければ分かるかもしれません。「優しく投げてみましょう」と言ってみます。優しいって言葉でスピードをゆるめて、ふんわり投げられたら素晴らしいですね。(やさしく投げるとか意味が分かりません、の場合が多いように感じるのは、私だけでしょうか?)

次は、ボールを保持している手をとって、ゆっくりと手(腕)を動かしてみる練習でもやってみましょうか。100%が美徳と思っていたけれど、40ってこれくらいなんだと気付けることがあるかもしれません。

それでもダメなら、ワンバウンドのボールを投げるよう促してみましょう。ワンバウンドをするには、どの位置にボールをあてるか目分量が効かないといけません。そこが分かりにくそうなら、目に見える印を置いてみます。

【ノーバウンドは難しい】
経験の量も関係あるのかもしれませんが、特に女子にノーバウンドのボールは難しいと感じています。どこからボールが放たれるか、スピードはどうか、手をどこで出して捕ればいいか、どんな軌跡をたどるのかなど、瞬時の判断が求められるので、それならワンバウンドのボールを先にやってみたほうが良いんじゃないかなと思います。

それでも難しければ、転がす、雨どいのような筒をつたってボールを移動させる、などをやるかなと思います。