前回の続きです。
お盆を自分で運んだら、スープがこぼれてしまい、こりゃ難しいぞと気が付きました。
さて、次はどうでしょう?
再び、お盆を指さして、「自分でどうぞ」と伝えてみました。
えー、という顔をしましたが、再びトレーの左右に手をかけました。
少し持ち上げてみて、手が止まりました。
たぶん、「またこぼしたら嫌だな」、「今日のお盆は少し重たいから難しいぞ」と感じたんだろうと思います。今の自分が何を、どれくらいできるか知っておくことは、とても大事です。
できるかどうか分からないから、不安になって逃げるのは理解できます。しかし、できるであろうことから逃げ続けてきたことは認めません。
こういったケースでは、教員が向き合って、トレーを一緒に持つことでスタートからゴールまでをたどる経験を一つ積ませることもあるのですが、今回は主体性がテーマなので、「手伝ってくれそうだから、ラッキー」は課題に合わない感情です。
【対応】
いくつかの器が載ったトレーを運ぶことが難しいと感じるならば、こぼれそうなもの、重そうな物を取り除けば良いのです。
ごはんの入った器をとって、机に運ぶ
スープの入った器をとって、机に運ぶ
どこまでやれば、自分はトレーを手に取って運べるのか、考えて頂きました。
あとは、器を置きながら、トレーをその後に机上に置くことを想定することが課題です。しかし、それはまだちょっと先のことだと思います。