担任の先生より

880)特別支援学校 自分で配膳(その後)

前回の続きです。

お盆を自分で運んだら、スープがこぼれてしまい、こりゃ難しいぞと気が付きました。

さて、次はどうでしょう?

再び、お盆を指さして、「自分でどうぞ」と伝えてみました。

えー、という顔をしましたが、再びトレーの左右に手をかけました。

少し持ち上げてみて、手が止まりました。

たぶん、「またこぼしたら嫌だな」、「今日のお盆は少し重たいから難しいぞ」と感じたんだろうと思います。今の自分が何を、どれくらいできるか知っておくことは、とても大事です。

できるかどうか分からないから、不安になって逃げるのは理解できます。しかし、できるであろうことから逃げ続けてきたことは認めません。

こういったケースでは、教員が向き合って、トレーを一緒に持つことでスタートからゴールまでをたどる経験を一つ積ませることもあるのですが、今回は主体性がテーマなので、「手伝ってくれそうだから、ラッキー」は課題に合わない感情です。

【対応】
いくつかの器が載ったトレーを運ぶことが難しいと感じるならば、こぼれそうなもの、重そうな物を取り除けば良いのです。

ごはんの入った器をとって、机に運ぶ
スープの入った器をとって、机に運ぶ

どこまでやれば、自分はトレーを手に取って運べるのか、考えて頂きました。

あとは、器を置きながら、トレーをその後に机上に置くことを想定することが課題です。しかし、それはまだちょっと先のことだと思います。