今日は曇り時々雨です。
何人かの児童生徒が傘を持ってきています。登下校時は自分で教室までもっていくのですが…。
いました、人が並んでいるところにいて、傘で遊ぶ人。
教員「危ないので、床に置いてください。」と傘を指さしながら伝えます。
児童生徒「いやだよー」と言って、気に留めることなく遊んでいます。
【信じる?信じない?】
ここで見て考えることは、①事故を予見して行動できるか、②自分の行動を客観的に見つめなおすことができるか、③事故が起きたとき、責任の所在は自分にあると考えることができるか、でした。
「せっかく口頭で伝えて、指導しているのに、なんという態度!」というのも分かりますが、ここでヒートアップすると、「だからどうする」と考えるときの妨げになるのでスルーしました。
この瞬間にも、他の児童生徒を傷つける可能性のある行動は続いています。
まず、①ですが、今の環境下で傘で遊ぶのは根本的に×です。
次に②ですが、教員から言われたことをふまえて、「コレはまずいのかな」と考えられないなら×です。
③何かをやらかしてしまったとき、「謝ればいいや」、「こうなるとは思わなかった。わざとじゃないし、自分は悪くない」と考える傾向があるなら×です。
これらをふまえ、私は彼の傘を預かることにしました。
すると、彼は「返して、ちゃんと下におくから」と言ってきました。
さて、信じるか、信じないかです。もしかしたら安全に傘をおさめるかもしれないし、傘を手元に置くことで落ち着くかもしれません。
それでも、私は下校の直前まで、傘を彼に返しませんでした。最初に言葉をかけたときに応えなかったので、彼の信用は損なわれてしまったのです。
「だって、今やりたいんだもん」
「ゴメンと言えば、大人は許してくれる」
それを無条件に許していたら、「何をしてはいけないか」「場に応じた行動の仕方」「安全に、楽しく過ごすにはどうしたらいいか」、こういったことを学ぶ機会がどんどん失われていきます。