ニュースで、「学校給食にふりかけ持参」という記事がでていました。何やら、白ごはんが残っていたとき、それを最後まで食べられるようにとか、白米が苦手な子も食べられるようにとか、どうも理由が曖昧ではっきりしません。
そもそも、特別支援学校にかかわらず、他から給食で出しているもの以外のものを付け足していいのか?と考える必要があるでしょう。ニュースのなかで出ていた問題点として、入っていた成分のなかにアレルギーに関するものが入っていて、発疹やショックがでたときの責任は誰がとるのか、栄養計算を無視しているのではないか、塩分の取りすぎにならないか、といったことが挙げられていました。
【私のいる学校ではどうか】
地域差もあるかもしれませんが、私の在籍する学校では、基本的に持ち込み禁止です。なぜなら、事前にアレルギーやかたさなどに配慮した材料および食形態の用意、カロリーや栄養素の計算など、安全に食べることができるように準備しています。
そこへアレルゲンになるものや、形態食を出している家庭から普通食レベルの物が持ち込まれたりしたら、どうなるでしょう?これはいいですか?ここまでならいいですか?あの子はもってきているから私もやりたい、そんな意見を聞いて対応していたらキリがありません。もし、給食とプラスアルファのものを食べたとして、発作や窒息などの事故が起きたとき、給食と持ち込みのどちらが原因だったかは特定しにくいです。いずれにしても、校内で食べたからということで、学校の安全管理不行き届きとなるでしょう。
持ち込みはダメなのですが、エンシュア(トロトロの栄養食)や栄養の注入で使うものは許可制になっています。基本的に、責任をとりきれないもの、想定されるリスクが高いものについては、扱わないことが賢明だと思います。
【問題点】
あと、腐敗や劣化するものはどうかという問題もあります。持参したものが腐らないよう、傷まないように管理や保存するのは、誰が管理するのでしょうか。
そういえば、中学時代に、廊下に弁当用の保温箱が置かれていました。中にいれておくと、冷たいごはん(弁当)でなく、温かいものが食べられるという代物です。しかいs、今思えば食品管理的にどうなんだろう?
と思います。おおらかな時代もあったということでしょうか。
食べたいものを食べたらいいじゃないか、個々に違うものを食べたらいいじゃないか、と言われることがありますが、自由には責任が伴うものです。寛容に許可するのは簡単、実際に現場で対応するのは大変です。