担任の先生より

909)特別支援学校 遊出の余波

先日、児童生徒の遊出(1人)があり、校外に捜索に出ることになりました。

それは、平日の授業中のことで、校内の生活指導部(校務分掌)に属する教員が授業を抜けて、職員室に集められました。

遊出について、教室で授業を行っているときは、あまり起こらないと思います。複数の子供をみている教員が、ある子どもに目と手がいっている間に抜けだすことが多いと思いますが、原因は以下のようなものがあると思います。

【遊出が起こる原因】
・教員の目や手が他の子供に向いていた。
・教室の扉が開いていた(換気も含めて)。
・ホールや広場など、屋内外にかかわらず、広い空間で集まっていた。
・普段みている教員と違う教員がついていた(勘が働かない)。
・どの教員が誰をマークしているか、曖昧になった。注意の範囲から抜けてしまったとき。
・出入口が多い、または分岐した通路を抜けているとき。
・児童生徒だけでなく、教員も一定のタスクをこなさなければならない(手元に集中)とき。
・他の児童生徒が逃げ出して、それに追従してしまった。

この状況のなかで、児童生徒が「抜け出してやろう」、「以前行った〇〇に行きたくなった」、「不意に帰りたくなった」、「ただ、目の前にある扉が開いていたから」、「教員から逃げたい(支配からの卒業)」、「この授業がイヤだ」と思ってしまったときに遊出が起こるものと思います。

【教員が捜索に出たあと】
6人の教員がいて、20名の児童生徒を指導していたとして、そこから1~2名の教員が抜けてしまったとしたら、指導の質、安全確保、リスク対応能力がぐっと下がります。

そこで、普段通りの授業を頑張ってやるのか、リスクを避けて各教室にこもるか、大きめの教室で動かずにビデオなどを見せるか、子供の実態や教員の力量によって、どうするか判断することになります。

無理をして授業を行ってみて、なんとかのりきれることが多いのですが、誰も「困難な状況で、教育課程通りにやってくれた、ありがとう」なんてことは言ってくれません。1回でも事故が起これば、事故報告や保護者への謝罪、教員集団の士気の低下、判断を間違った教員への信頼の低下、などが降りかかってきます。トータルでみると失うことの方が多い気がするのですが、どうも無理に乗り切ろうとする傾向が強いようです。