担任の先生より 未分類

910)特別支援学校 ごめんなさい

給食の時間、早々に食べ終わった子供が「まだ、友達が食べているから座っていて」という制止をふりきって、遊ぼうと席を立ちました。

狭い通路を無理に通ろうとしていたので、歯磨き用の、水が入ったコップをひっくり返しました。そのコップは同級生のものでしたが、このようなアクシデントを起こしてしまったとき、どのような反応をするでしょうか?

コップをひっくり返すのは「マズいこと」と認識できているか。
座っていてという言葉掛けを無視したうえで起こったこと。
責任の所在はどこにあるか?
倒れたコップは無事か(割れていないか)。
コップからこぼれた水はどうなったか。
コップの持ち主の友達はどんな様子か。
言葉を掛けた教員はどんな顔をしているか。
なんでコップを倒してしまったか、冷静に振り返る。

この後、どう処理すればいいか。

当事者になったつもりで考えると、このようなことを瞬時に考えると思います。

【子供の反応】
言われたことに耳を貸さず、自分の思うように行動して失敗した訳ですから、ちょっと行動について考えてもらおう、併せて起きてしまったことへの対応も考えてもらいましょう。

「あーあ、こぼれちゃった」と、いかにも残念であるかのように言ってみました。

これについて、子供はどうしたかというと、こぼれた水や、倒れたコップに見向きもせずに、「ごめんなさい」みたいな感じで、まっすぐ私のほうにすがりついてきました。

ちょっと、この反応にガッカリしました。

起きたことを全面的に教員に委ねてしまったというか、自分で対応する気持ちというか、まったくそれらが感じられませんでした。

ここで、「やってしまったんだね、いいよ」、「困っているんだね、落ち着いて座ろうよ」みたいな対応になりそうですが、当事者意識をもたせようと、こぼれた水を指さして、「お水がこぼれているよ、どうするの?」と言ってみました。

それでも、「ごめんなさい、ごめんなさい(ジェスチャー)」の連発でどうしようもありません。自覚がもてないなら、対応する術を経験させるしかありません。

こぼした先の世界がイメージできるように雑巾をかけている場所を指さして、「雑巾もってきて、拭いて。」それで彼は、私が何を求めているのか分かったのか、雑巾をもってきて、床を拭き始めました。

【まとめ】
やったことに対して、お願いをして大人に後始末をしてもらう。これも将来のために必要なスキルだと思います。しかし、他人に下駄を預けてばかりでいいのか、とも思います。

人は誰でも失敗をしますし、間違いも犯します。そんなときどうするか、経験しないと分からないことが多いです。経験することによって、やってしまったことがどんなことか分かったり、今度はそうならないために気を付ける、といった態度を身につける契機になったりします。

そこは、特別支援学校であっても、通常学校であっても、同じだと思います。ただ、それを受け入れる段階でない子供は難しく、大人の理想が届かないことが多いので注意しましょう。