学校の文化 担任の先生より

917)特別支援学校 次会議、私はどこへ行けば良い?

まだ、児童生徒が登校していないなか、校内はあわただしく動いています。

会議、手作業、打ち合わせ、連絡調整、業務確認、パソコン入力など、あっちに行ったり、こっちに行ったりです。時間とともに準備や方針が次々と決まっていくので、春休みと言っても、休んだら流れに乗れなくなるので、全体の流れをみながら必要なことをマルチまたはシングルで進めています。

今日もいくつか会議がありました。その会議は学年や校務分掌ではない、役割ごとに振り分けられたものなので、構成メンバーや会議場所が分からないと参加すらできません。

そんななか、新規採用か異動してきたての先生が、「私はどこへ…」と右往左往していました。その会議は今年度二回目なので、場所は分かりそうなものですが、おそらくその人は前回の会議の日に出張か研修に出ていたそうで、完全に流れに乗れないまま、このタイミングを迎えてしまったようです。

【困ったら、アナログ的な行動】
自分勝手な行動や判断でもって、やるべきことができなければ注意を受けたり、残念な人認定されたりすることがありますが、SOSを出しているのにサポートなくできなかったときは組織運営の不備になるので、できないときは「できません」と開き直って声か行動で示すことが必要だと経験的に思います。

その先生は、「きない」⇒「ではどうする」がなかなか出てこない状態です。この困り感は、児童生徒の困ったときの状況と同じなんだろうな…と思います。先生には、この困り感を忘れずに児童生徒の支援にあたって頂けたら…と余計なことを考えながら、代わりに行動にでてみました。

「〇〇委員会の場所、どこですかー!?」

まだ、会議を行う教室あたりで、移動している先生が何人もいたので、廊下で声を出して、誰かにひっかかれば解決するだろうと考えました。しかし、その委員会は始まったばかりで、どうも会議場所もあちこちに飛んでいて、自分以外の場所は把握していないようでした。

【次は組織的対応】
声に出しても解決しません。更に移動して、あちこちで声を出しまくれば、いつか引っかかると思うのですが、私も会議に行かなければならない身です。いつまでも人の世話ばかりしていられません。

バラバラに開催される会議であっても、各学年の教員がどの役割分担にハマっていて、それぞれがどこで機能しているか把握する中間管理職的な人以上であれば、全体を把握しているはずだと考えました。そこで、それらしい人(他学部で、面識はほとんどない)をつかまえて、「〇〇委員会などの会議場所って分かりますか?」と聞いてみました。

すると、「それは…」みたいな感じになり、職員室に向かっていこうとするので、「これは何かつかんでいるな」とふんで、後をついていきました。彼は自分のデスクのファイルからメモが入ったプリントを探し出し、「〇〇委員会は〇年〇組の教室です」と答えました。しかし、その学級の場所はどこか案内するのも手間なので、「それは、どのへんですか?」と重ねて問いかけてみました。

すると、少し離れたところにいた教員に向かって、「△先生、〇〇委員会でしたよね」と聞いてくれ、この人と一緒に行けば大丈夫的な導線を示してくれました。私のお世話もこれまでです。「あの人にくっついていけば行けますから、動いてください」と伝えて、その場を去りました。

組織運営の仕組みや、その職業に就いている人の価値観などを知ることで、どう対応すればいいか分かってきます。ただでさえ落ち着かない学校の環境、つまらないことで疲れてしまわないようにと願うばかりです。