管理職から、ある校務分掌に属する教員に向けて、以下のような連絡がありました。
「先日、こんなミスがあったと聞きました。ルールに則り、きちんと仕事をしてください。困るのは子どもたちです。」
まず、起こったトラブルについて、責任がある立場の人なのに、随分他人事みたいな言い方をするんだなと感じました。
管理する側は行われている仕事について、どんなものがあるか、どんな範囲か、どんな意味があるか、どのように遂行するか把握して、よりよく運用されるにはどうすればいいか考えて、指示や伝達することが仕事だと思うのですが…それらについて、あまりしない方みたいです。
また、直接子どもを指導している教員はミスがないよう、事故がないようにと考えながら、様々なタスクをこなしています。が、ヒューマンエラーは起こりうるものですし、マニュアル通りにいかないケースも多々あります。大事なことは、エラーがあったときにどのように対応するかです。
起こったエラーから原因を列挙し、改善できることや、対応できる仕組みがあれば作って形にすることが大事です。学校は教員の異動があり、メンバーが定着しない部署であれば常に核になれる人を作り続けるか、あてはめれば運用できるマニュアルや業務手引書みたいなものが必要です。
今回の出来事は、仕事のシステムが共有できていなかったこと、リーダーシップをとれる人材が全員異動や退職でいなくなっていたこと、メンバーのほとんどが新規に集められたメンバーであること、相談窓口や指示系統がバラバラだったことなどが発端になっています。もし、どれかがが健全に機能していれば、途中で修正ができたはずです。
組織を編成するうえで、強いところと弱い所、アンバランスさがでるのは仕方ありませんが、この分掌組織は危ないと感じています。こんなとき、いざというときの保険として、それなりの立場にある人に相談しておき、助言してもらうか、気にかけておいてもらうことが寛容です。
決して自分がなんとかしなければと思ってはいけません。スタンドプレーをすると叩かれるか、課題な責任や仕事をしょいこまされるからです。