学校の文化 担任の先生より

928)特別支援学校 個別指導計画分担

個別指導計画を作成する話が出てきました。

一人担任だと、問答無用に一人で書くことになります。今年は複数なので、分担することになりました。

分担比率をどうするかについて、特定のルールはなく、全体的に抱えている仕事量をみてバランスをとる、とにかく普段かかわっている機会が多い子を優先的にもつ、単純に折半する、自己申告に合意する、などです。

個別指導計画の作成は児童生徒下校後の時間を使って、1日1.5人分ぐらいのペースで書いていけばいいと思っています。締め切り日から逆算して、計画的にすすめれば問題ありません。真面目に、緻密に書いていくことは、仕事に誠実に向き合っていると思いますし、私もかつてはそうでした。しかし、これは正しくないと思っています。

緻密に書いてはいけません。
具体的に書いていいのは、年度半ばを過ぎてからです。

これらを含めて、自分が個別指導計画を作るときの手順を書いてみようと思います。

【今年の書式はどこにある】
個別指導計画は、学校が作成する文書です。自分勝手に「これだけの実態把握ができました」、「今学期を通して、こんなことをしていきます」みたいな私見をつらつらと書いていくものではないのです。

書式はどこにあるか、どんな項目に記入するか、どの項目は記入しないか、項目それぞれの字数はどれくらい以内か、締め切りはいつか、どこに出すかを把握します。

「どの項目は記入しないか」ですが、同じ授業に参加していても、障害が重い学級の子は「自立活動」の枠で評価して、普通学級の子供は「体育」の枠になる、みたいなことになり、「記入しない枠」がでてきます。書かれていることをすべて埋めるのではなく、自分のいる学級はどんな学級にカテゴライズされているか把握して、埋めるべきところを埋める、です。すごく親切丁寧な教務だと、混乱しないように学級ごとの書式を用意…なんてことを期待するのですが、そこまでやるところは見たことがありません。

【締め切りと予定の確認】
何人分書くか、締め切りまであと何日かを見比べます。何日で書いてしまうか、他の仕事との兼ね合いで、毎日どのくらいの時間をこれにあてるかで変わってきます。自分の「書くはやさ」も分かっていれば、それも計算に入れなければなりません。また、じっくり考えながら書いていく人か、集中して短期であてはめていく人かによっても違います。私は放っておくと丁寧にやろうとして、時間がダラダラと過ぎていく人なので、日々、児童生徒を見ていくなかで、「この観点についてはこんな傾向があるんだ」、「これについて自分なりの評価を出せてないので、意識してみてみよう」と、意図してみる機会を数日、または毎日少しずつ設けています。

頭の中でそれなりに情報が整理できて、不完全でも仮説と仮説の検証結果があり、断片的にでも言語化できていれば、それほど時間はかかりません。 (続く)