年齢が上でも、発達段階が下級生より進んでいない場合があります。(年上だから、下級生より能力が高いという訳ではない)
ただ、発達段階がどの程度でも、上級生のほうが学校生活が長いせいか、全体的に集団適応とか、環境の変化に合わせる力は高いかな、と思います。
「学年が上だと、適応能力が全体的に高いのかな」と、日々の学校生活を見る生活を何年か経験し、異なる学年をいくつか経験して、そう感じるようになっています。
ただし、認知面はさておき、運動能力について。乳幼児期に獲得するものが、ごっそり抜けている子どもについて、家庭での生活や、学校での運動の時間、医療機関などでのリハビリテーション等で意識して指導されていないと、身につかないで課題として残り続ける傾向があるとも感じています。
【最近感じたこと】
以上が、これまで経験的に感じていたことなのですが、最近新たに気づいたことを挙げます。
まず、低学年は生活動作ひとつひとつについて、「できる・できない」や「経験・未経験」の話ではなく、当事者意識をもっておらず、介助されることに慣れていて、お任せになっている場合が多いということです。
やってみて、できる・できない、どのようにしているか評価(アセスメント)できれば、必要に応じて具体的な指導を考えるのですが、あるところまでやったら、残りはやってくれるんでしょと動きを止めたり、よそ見を始めたりする、などです。
具体的に挙げると、靴に足を入れました⇒脱げないようにベルクロをとめるのはやりません、みたいな感じです。生活動作が断続的な「点」になっていて、「線」になっていないのです。
この場合は姿勢保持にも課題があるので、結局大人が支援(介助)してしまうのですが、「これをやったら、次はこれ」というシングルタスクが連続することが多い学校生活にのってくることができるようになるためには
自分のするべき行動が分かる・できる以前に、「まずは参加者(当事者)」にならないと始まらないと感じました。「ここまでやりました、次はこれをするよ」、「これをするから、見ててね」等です。
個人的には戦略をたてて、次々と進めていきたいタイプなので、小学部の低学年は、性格的に合わないわ…と思いました。