担任の先生より

950)特別支援学校 日々の暮らしの中で免疫力をアップさせる

先月、コストがかかるようになりましたが、某感染症のワクチン接種をしてきました。体の中に「こいつは良くないから準備しろ」とウィルスの設計図を渡すようなものです。

無菌室でもない限り、日常生活はウィルスやカビなどでいっぱいです。それらを微量でも取り込んで、様々な感染症に負けない体をつくるのです。

【強力な免疫】
もう10年くらい前に、いろいろな感覚刺激を欲する中学部の男子がいました。心乱れれば、血が出るくらい自分の顔を叩いたり、ふくらはぎをフルに使ってぴょんぴょん跳んだり、両手をパンパン打ち鳴らしたり、鼻や臀部の間にある穴に手を入れて舐めてみたり、とにかくバリエーション豊かでした。

冬の時期も、周囲が感染症で慌てているときも、彼は健康でした。

熱が出て…なんてことは、ほぼありませんでした。

仮説の域を出ませんが、彼はいろいろな菌などを口から取り込むことで、免疫というか、耐性というか、抵抗力を身に着けていたのではないかと思います。

そうして、たまーに熱が出て休んだりすると、彼の周囲の人も、バタバタと発熱で倒れていきました。「あの子が寝込むほどだから、余程強力なヤツなのかもね。」と言われたりしていました。

【開放かブロックか】
開放して、様々なものを取り込むことで、人は強くなるのか?
あらゆる手を使って、病気にならないようにブロックすべきか?

感染症について、他の人にうつしてしまう可能性があるので、ブロックすべしという意見を持っていますが、人間の免疫力や抵抗力を、どのようにつけるのが望ましいのか。

随分前に会った彼のことを思い出すと、何が正しいのか分からなくなります。