担任の先生より

953)特別支援学校 静かな授業参観

先回、両親の姿を見つけ、立ち上がり、両親のところに行って泣きまくった授業参観、少し期間を開けて再び開催されました。

1週間前からどうするか、ちょっと考えていました。例えば、参観時の保護者の立ち位置とか、授業から離脱しようとしたときの対応とか、あらかじめ保護者に伝えておいたほうがいいかもしれないとか。

子どもから見えないところに居て、こっそり観て欲しい。泣いて、どうしようもないときは、教員が教室から出すことは学習権の侵害などと言われかねないので、保護者に頼んでしまおうか…。

いや待て、あえて特別なことはしないで、子どもがうまく適応できるかもしれないので、いま一度評価(アセスメント)してみるか?というのもありです。

結局、授業参観は学年全体で実施するものなので、特定の保護者にだけ注文をするのはおかしい?
といったことも考え、結局、保護者には特別な依頼はしませんでした。

【児童生徒に行ったこと】
いつ、お父さんやお母さんがきます。
勉強をやめて、走って行ったりしないでね。

みたいなことを伝えました。その場では分かっても、いざ授業が始まったらどうなるか分かりません。

どこまで自分は学年の枠の中で生きているか自覚できているか。

学校と家庭の空間は違うことは分かるかな。

学校では自分だけのために頼りになる大人はいませんが、もう保護者を見てすがりつくまで無理していないよね?

【結果】
泣いて授業から離れることはありませんでした。

この日、保護者が学校に来て、授業を観にきていることは察知したようです。が、私自身も先回の反省を受けて、「今、あそこを見るよ」、「次、誰がするんだろうね」、「Aさんがやったけど、できていたかな?どう?」などと授業に目(注意)を向けるよう支援し続けました。

保護者も全般的に、学校生活を送る子どもに不必要な激励のアタッチメントやサインを送ることはせず、一定の距離をおき、子どもからのサインをスルーする様子が見られました。素晴らしい!ここまで学校と家庭、当日の保護者の立ち位置を理解される保護者(集団)は滅多にありません。

参観は年度内に何度か実施されるようなので、その場で必要な支援を繰り出せるよう、準備しておこうと思います。