急性期や回復期、救急病院や回復期病棟など、それぞれの枠組みの中で質を高めるのではなく、対象者の生活を意識したリハビリテーションが強調されています。縦や横のつながりが意識されるのはいいことでありながら、難しいことでもあるのかなと思います。(今や医療系の立場にいないので、よく分かっていないところがあるのですみません)
とはいえ、作業療法は理学療法とは違って、生活を支援する仕事だと自負するところがあるので、急性期でもADL(日常生活動作)の練習が行われてきました。
ADL加算とか、まだあるのかなぁ…。
自分も自宅に戻ってからできること提案しようと考えて、いろいろ取り組みましたが、「あれは本当にADL加算をとっていいものだったんだろうか」、「あれが本当に患者さんの家庭復帰のために役立ったんだろうか」と、後悔のようなものも含め、未だに悩むところです。
【欲しかったのは、リアルさ】
患者さんの自宅を写真か何かで見ていたら、もっと具体的で、ポイントをおさえた支援ができたかもしれません。
そのことを考えたら、自分がしたことは、「その人なりの移乗から、ズボンの上げ下ろし、便座への立ち座りの流れを確認すること」「トイレットペーパーをどうやってとるか考えること」「転倒しないような動的立位練習」で、本当の意味でADL練習でなかったかもしれません。このへんの解釈はどうなのでしょう?
こんなこともあって、生活の場(特別支援学校)で働いていますが、ちょっと応用編過ぎるかなと思っています。もう少し個別をじっくりと…と思える時もあります。
人は作業を通して…と言いますが、どこでもいいという訳でなく、人によって、時期によってしっくりくるところが違うのでしょう。