担任の先生より

978)特別支援学校 言われないように

職員室には、いろいろな回覧がまわってきます。

自分に関係あるか、仕事に直接関係あるか、読んだら面白いかな、などと思いながら読んだり、スルーしたりしています。そりゃ、忙しいときは回覧を見ているのもおっくうですし、まだ見ていないかといって机上にキープするのも重たいものです。

そんな時は添付された職員室の座席表をみて、自分のところに〇をつけて、速やかにパスです。

この座席表は、年度内に回覧される様々な情報について、ひととおりチェックしてもらうことにより、「全員みました、後で見ていなかったと言わせません」みたいな解釈がされます。もっと余裕があれば、近隣施設の通信をもっとじっくり読んで、地域の事情にも目を向けるのでしょうが、なかなか…。

【会議録】
まわってきた会議録については、自分に関係あるものかどうか、今後自分が仕事をするうえで判断基準になる情報はないか、確認するために、ある程度目を通すようにしています。

そのなかで、ちょっと気になった記録がありました。

学校の取り組みについて、校長先生から、「保護者に影響するところがあるので、言われないように」みたいなコメントがついていました。

手間をとらせる、不平等感がでるかも、学校の事情に合わせてもらう、などのとき、丁寧な対応を準備しがちです。これについて、更にクレームや不満がでないようにしてください、ということでしょう。

「学校として、このようにするのが最善で、ご協力ください」と言いきれたら…と何度思ったことでしょう。まず、公務は適切に行われており、保護者や地域住民の理解を得てできていることが前提になっているので、クレームがでた段階で「配慮が足らなかった」「適切な対応でなかった」と評価されます。

学校教育のシステムが時代に合わなくなってきた、家庭の役割が学校に求められてきた、個別のニーズが高まってきた、そんななかでも、学校は有用だと主張するため、無理をする構図は変わらないでしょう。

タスクを増やすこと、質の向上を追い続けることで満足や安心を得ようとするのは、現場の教員にとって健康的ではないと思われます。だからこそ、今やっていることに意味があり、価値があることに気づいてもらうことが大事だと思うのです。