担任の先生より OT・PT・ST

983)特別支援学校 PT・OT等の助言指導に関するアンケート

特別支援学校と各種の専門家との連携に関して、担任の先生からアンケートをとりました。

【活用した専門家等の職種・専門分野】
これまで、活用してきた専門家の方は、PT、OT、ST、心理士、視機能、学習や教材の助言者、ICT機器、音楽、医師(発達相談と摂食相談)などです。

いろいろなニードに応えること、何かポンと難しい問題が出た時に対応できるようにと多くの専門家に声をかける傾向があり、いったん契約を始めると「要らない」とは言えずに続けてしまうところがあります。

もっと学校はここまでですと線引きをする、それについては医療機関等で確かめてこられないと対応できません、とはっきりできればいいと思いますが、どうしても「やります」を前提に話が進んでいるので、難しいからできません、とはなかなか言えない辛さがあり、それに対して判断して欲しいと思っているところがあります。

【欲しいこと】
突出してニードが高かったのはSTとICT機器のサポートでした。その他は視機能や学習に関するアドバイザーでした。

「専門家には一回だけでなく、経過も含めて複数回みて、意見交換をしたい」、「見て欲しいときに、すぐに対応できる体制をとって欲しい」といった運用に関して臨機応変さをもとめる声がありました。

【要らないこと】
こんなに要らないというのはPT・OT、学習アドバイザー、音楽療法でした。もともと、数を多くしているので、過剰なのかもしれません。

専門家が入る枠に追われていて、無理に入ってもらっている面がある、逐一相談シートに記載するのが負担、などがありました。

【ニーズ】
アンケートから、児童生徒の実態をより広い視点をもって知ることで、指導の改善や取り組みの数を増やすことより、今ある課題に一緒に取り組んでもらえること、やっていることの意味や価値が分かることを求めているのかなと思いました。

それだけ、教員はより良い指導をと思いながらも、日々に追われているので、分かりにくいこと、見えていなかったものがハッキリすること、すぐできることを求めているように思いました。

専門家の専門性や、そこにきている人の性格なども関係があると思いますが、やはり、学校の文化や教員の仕事について知らないと、押すべきか引くべきか、何を狙うかについて、的外れな助言・指導になる可能性があると思います。

その点についてPTやOT、特にOTは守備範囲が広いだけに、専門家の力量や経験値、環境を把握できているかで、大当たりにも大ハズレにもなるなーと感じました。