令和2年9月にでた、令和元年度 特別支援教育資料(文部科学省初等中等教育局特別支援教育課)から、全国の特別支援教育に関する様々な数字がでています。
以前、このブログのなかで特別支援学校の数を出して、1校に1人の作業療法士(OT)が入ることで内外との連携が円滑になり、作業療法士の活躍の場が広がるといった話にふれたことがあります。
https://magomago1.org/whtdontyouchangeyourjobottoteacher202001/
「13)作業療法士から特別支援学校教員へのススメ 年収格差も無視できないです」
さて、最近の特別支援学校の数はどうなっているのでしょうか。
【特別支援学校の数】
国公立、私立と、本校と分校をひっくるめて、全部合わせると1146校ありました。
そのうち、分校は111あり、私立の特別支援学校が14校とのことでした。
ちなみに、在籍者数は全国的な子どもの数の変動にも影響されると思いますが、特筆すべきなのは
公立の特別支援学校の在籍者で、小学部43469人から中学部になると29456人に減少し、高等部になると66424人に跳ね上がるところです。
小学部のとき、地域の通常学校で学んだ方がいいと判断されて、特別支援学校を出たのでしょうか。
中学校の段階で、このまま通常学校(高校)に行くより、特別支援学校の高等部で落ち着いて学ばせたい、このまま進学や就職の競争にまきこまれるのは厳しいから特別支援学校の高等部がいい、と考えたのかな?などが推測されます。
ちなみに、通常学校から特別支援学校への転入について、小中学校時の数は例年横ばい状態が続いていますが、中学校から特別支援学校の高等部への進学になると、平成18年度で3643人だったものが、平成30年度には4528人になり、多少の波がありながらも増加してきていることが分かりました。
【特別支援学校の教員の数】
教員数は91456人でした(うち本務者85336人、兼務者6120人)。
⇒1校あたり、約80名の先生がいるということになります。
全国の作業療法士の数と、ほぼ同じくらいです。
今後も働き方改革なども含め、増員するという話がでています。
年金の支給がどんどん先送りになるなか、再雇用や非常勤の先生で埋めるか、若者を積極的に採用するか、今後も動向を見て行きたいと思います。
https://magomago1.org/275episodeofrihastudentpractice202011/
前回は、「275)昔の理学療法・作業療法の臨床実習エピソード」です。職人気質の悪い面がでた部分がありました。