今回は、授業中の教員同士の会話について書いてみます。
大人の会話は集団で行う授業のときにはないのですが、個別の学習の場面になると、余裕のある(?)ベテランの先生がついやりがちな気がします。
【会話の内容】
①子どもの様子について
②子どもの心身の状態について話し合う
③指導方法について
④その授業に関係ない範囲の業務連絡
⑤日々の愚痴
⑥退職後の生活について
など
【会話について】
公には、「授業中の会話は慎み、児童生徒と対話すること」ですが、②や③は適宜やらないと当日の状態に合った学校生活と指導ができないので、これは必要に応じて行う必要があると思います。
①は放課後でもできるのですが、実際にできるでしょうか?
下校後は清掃があり、やっとたどりついた休憩時間は個々に仕事をしたり、少人数でコーヒーをいれたり、ぐったりしていることもあります。そうして、休憩が終わった午後4:30頃からいろいろな会議が入り、退勤時間の午後5:00を迎えます。
一通りの仕事を終えて、教員同士の意見交換や情報交換になるのは以前のことです。今は働き方改革に応えることが求められ、教員同士の無駄話がいけないんだ、仕事を終えたらすぐに帰ればいいと言われています。いつ話をすればいいのでしょう?
人が人とかかわる仕事にもかかわらず、意思確認や情報交換、先輩教員が新人等に指導方法を伝える、そのような時間が減少しつつあります。
【無駄話】
④は、なかなか会えない教員をつかまえて話せる時間だからと、打ち合わせをすることがあります。いいか悪いかよりも、ここでやらないといつするんだ?という切迫した状況があり、可否についてグレーなところです。
⑤⑥について、だらだら続くのはダメだと思いますが、フォローすると人間関係の潤滑油になったり、子どもが大人のグダグダした話を喜んで聞いていることもあります。
また、授業目標が明確でない、それだけ日常的にストレスフルである、なども考えられ、その原因を考えることも必要ではないかと思います。
私語は厳に慎むべし、ということになっていますが、私はこどもが常に中心にいることはないし、大人から直視され続ける状況は、本当にこどもにとって望ましいことかと思いました。(私は、視線をあび続けることに苦痛を感じる人なので、なおさらです。ただ、安全や健康管理のために必要ならば、そこに注意を向けるべきでしょう)
https://magomago1.org/311testuseitemmadehappening202012/
前回は「311)福祉用具、お試しをキズつけて返却って、あり?なし?」でした。
https://magomago1.org/313theydontneedspecialistprideandmontaing202012/
次回は「313)摂食指導、専門家のドヤ顔にげんなりした話」になります。