学校の文化 OT・PT・ST

403)作業療法士向け 教員採用試験対策

作業療法士と学校教員の免許のダブルライセンスの人が、特別支援学校で働くことが増えるかもと思いながらブログを書いています。今回は教員採用試験対策について書いてみます。

あくまで現状をふまえてのことですので、先々求められることが変わると、それに応じなければならないことを申し添えておきます。

【面接】
面接は集団と個別がありますが、医療系の価値観と、教員系の受験者の話すことは随分違います。

面接では「自分は〇〇していきます」と言うのですが、攻めどころを間違えると、マイナスポイントに片足をつっこむことになります。

ありがちかもしれませんが、ハイリスクなものは以下の通りです。

私が学校を変えていきます。
専門性を発揮して、周りの先生の専門性も高めていきます的なもの。
私は目の前の子どもをしっかりとみて、成長を促していきます。
私が専門性を発揮できるのはここだと思い、受験しました。

どれも、チラっと考えたことがあるものばかりです。

日々学校での様子を見たり、いろんなことを聞いたりしていると、医療職が求めるものと、学校という組織と一般の教員が求めているものはちょっと違うんです。今思い返すと、「作業療法士として…」は結局個人的な感情であったり、エゴだったりするのではと思うことがあります。

基本的に学校の職員として、大勢の中の1人になるのですから、その中でどうしていくか考えるべきです。そのため、学校を変えていくということは、専門性を全体的に少し底上げするよりも、こいつ混乱を招くんじゃないかと思われる可能性もあり、リスクが高いです。また、医療職は質を求める傾向があるので、自分の目の前の子どもばかりみて、チームプレーができないのでは、とも思われがちです。学校の職員としてどうすることが仕事だと考えているのか、自分の意見をもっておくことが重要です。

【じゃあ、どないせぇ言うねん】
私が個人としてやります、はひとまず封印してですね…。

①医療機関等と話をするとき、「互いの専門性や立場をふまえながら、学校としてどうしていくか伝えていきます。」的なもの。
②学校生活のなかで、学級経営をしながら、周りの先生を支援することアピール。
③学校で支援にあたることの価値と、こうしていきたいという(妄想的でもいい)夢を語る。

このへんでしょうか。
とにかく、「組織人として頑張る」の視点は弱いところですから、このへんをガッチリ固めたほうがいいと思います。


前回は「402)特別支援学校 自分の指導に、他の教員の専門性を足す楽しみ」でした。