Twitterをたまに見るのですが、作業療法士等が学校に行って支援するときに何を身に付ければいいか
というお題を目にしたとき、何が提案できるかなと(めずらしく)真面目に悩んでしまいました。
【不安のあらわれ】
これって、リハビリテーション関連職種の学生さんが、実習地に赴くときに、よく聞かれる質問です。
どんなことが必要とされるのか、何を聞かれるのか、何をしてはいけないか、睡眠不足を極力少なくして健康に終わりたい、これらは「不安」のあらわれだと思います。
それに対して、答える人によって様々な回答がでてくるのですが、どれももっともなことばかり。
それだけに、質問者の不安は解消より、増幅しないか心配です。
【回答例】
回答例として、はさみの使い方などが紹介されていましたが、確かに、よく学校で聞かれます。
他にも、お箸、えんぴつ、消しゴムの使い方、黒板の見え方、椅子、歩き方、などがあります。
文具系はその場で見て、その場で提案できるテーマだと思います。
しかし、この手の相談には「対象が子どもの活動であって、教員の指導方法が支援の対象ではない」、「教員と作業療法士が同じテーマを一緒にみつめる」という顔をもっていると思われます。
即時的な相談であれば、相談にあがったテーマをクリアすればオッケーで、信頼が得られれば、次の相談がやってくることでしょう。しかし、はさみも椅子も、年間指導計画のほんの一部です。
指導の大枠について相談を受けるには、かなりの信頼と信用が得られないと、なかなかでてこないです。
【どないせえ言うねん】
私は、Twitterのなかで、アサーションと書き込んでみました。
「指導の実際」に関する情報は、持っていると便利です。しかし、学校の教員を支援するには経験が浅くて自信がない、という方は困るだろうし、かえって不安は募るかも、と思います。
そこで、使えるのがアサーションです。
以前のブログで書いたように、これさえあれば、どこにでも行けます。どんな相談でもまず受け止めることができます。分からなければ一旦持ち帰って、いろいろ情報を整理して提案すればいいのです。そう考えれば、学校作業療法のハードルはぐっと下がると思います。
https://magomago1.org/409useandcontrolinformation202105/
前回は「409)特別支援学校 担任をある視点で格付けしてみました」でした。