担任の先生より

419)特別支援学校 指導要領か、専門家的なセンスか

先日、研究授業(こんな授業やってます発表)の検討会で、こんな話がありました。

「この教科の目標にてらして、この授業では何を目標にしていたのか?

学習指導要領という、いろいろな授業で、どんなことを目指すか示したものがあります。
この質問は、おそらく学習指導要領を根拠にしていたか、というものだと思われます。
学習指導要領が法的根拠をもつようになり、教員は独創的な授業を展開することができなくなりました。(良くも悪くも)

【国語・数学(算数)】
学習指導要領において、例えば特別支援学校の算数では「具体的な操作などの活動を通して、数量や図形などに関する初歩的なことを理解し、それらを扱う能力と態度を育てる」と書かれています。

なんだか漠然としていますが、それがこの教科を通じて学ぶことです。

A、子どもに対して、「こうなって欲しい」を育てる場として授業の場を活用する。
B、学習指導要領を根拠にして、そのなかで個々の子どもに身に付けさせたい観点を選ぶ。

どうも、権威に従順で、子どもの課題を探し出すことが苦手な先生はBに傾く傾向が強い気がします。
一方、子どもにつけさせたいものが明確で、授業やそれ以外の時間も使って育てていこうとする先生はAに傾く気がします。

【成果がでるのはどっちか】
公務員として、決められた枠組みを適切に遂行する、という面ではB優位が良いとされるでしょう。
Aは職人気質で、これというテーマにこだわるところがあると思います。

成果がでるのはAとBのどっちかというと…。
Aかな、と思うのです。

課題設定と学校生活デザインに一貫性があるほうが、確かな学力が得られると思うのです。

あれもこれもという玉虫色では、その場限りで定着しにくい気がします。(しません?)
支援する教員が変わってもできる、場面や環境が変わってもできる、が理想ではないでしょうか。

AとB、両方できていればと思ったりもしますが、そういう方はあまりみかけません。
教員それぞれにカラーがあり、経験則、感情、法など、教員それぞれが何かをよりどころにして仕事をしていると思われます。


https://magomago1.org/418nonsleepmakemyconditiondown/
前回は「418)特別支援学校 校外学習の不寝番」でした。