学校の文化 担任の先生より

422)特別支援学校 新聞紙争奪戦

最近、ネットのニュースを見て、テレビをちょっとだけ見ての生活が続いており、新聞を読まなくなったなぁと思いました。お家では、新聞をとっていますか?

以前、実家にいたときは、地元の地方紙と、全国紙の2種類をとっていました。
そのため、近い所、広い所と情報をうまく得ることができていたと思います。

ところが、みんな新聞をとらないので、学校では新聞争奪戦が密かに起こっています。

学校では、教育新聞やらをいくつかとっているようです。(理由や根拠は分かりませんが)
そのため、新聞を所望する教員が事務室や用務員室を訪れ、「新聞をくれ」とやたらとアピールするそうです。

【なんで、新聞が必要?】
新聞が必要とされる場面は結構あるなと思います。

①掃除
掃除の時間、新聞を濡らして、ちぎって、床にまく、というのをやっています。新聞をまくことでほこりをまきとるだけでなく、ワックスがけの効果もあると聞いたことがあります。

それ以上に、掃き掃除ばかりしていると間がもたないため、じっくり時間をかけて作業する活動をいれておきたいという理由があります。そこで登場するのが新聞紙ちぎりです。もちろん、新聞を濡らす、ちぎる、なげる、ほうきで掃く、という一連の流れのもとで活動する学習にもつながります。

掃除のために新聞を濡らすと、思った以上にボリュームが減ります。
1クラス1時間として、およそ1日分の新聞紙を消費すると思います。

②図画工作・美術
図画工作と美術の授業では、新聞紙は大活躍です。

紙粘土などの材料になったり、色を塗るとき机の上に置いたり、完成した作品を一時的にのせて乾燥させることもあります。毎回2日分くらいの新聞紙を使うので、そのたびに廃棄しては補充がおいつきません。そのため、1度使ったものを乾燥させ、次回再び使うこともあります。

③作業学習(農業)
農作物をつくっている学校では、作物を巻いて商品にするとき、新聞紙で巻くことがあります。
ビニール袋も選択肢としてありますが、蒸散した水分が水滴になってくるので、やはり新聞紙は重要な位置にあると思われます。

新聞紙争奪戦のゆくえ】

欲しいからといって、特定の学部が学校の新聞を独占することはできないと事務室や用務員室の方は言います。そのため、少しずつ分配されています。なかには学校の新聞はあてにならないと、自宅の近所の人にお願いして調達している人もいるそうです。


https://magomago1.org/421schoolnoticeruleandteacherspride202106/
前回は「421)特別支援学校 学年の差を意識する作品展示」でした。