教員の仕事はいろいろありますが、多くの教員は担任の役割が与えられ、様々な実態をもつ子どもと、異なる教育課程のもと授業を行うようになります。授業以外のことは、それぞれの分掌等によって内容が異なるため、これをするといいですよ、とは言いにくいところがあります。
ここでは、日々の指導をする教員として5年目くらいまでに意識して蓄積すべきものについて述べます。
以前のブログ記事で書いたように、教員にはリハビリテーション技士が担当する利用者さんにするような、評価(アセスメント)に特化した時間や機会はほぼなくて、すぐに運用ベースに乗せられます。
そのため、とにかくやってみる、安全に、無難にやることがもとめられます。
さぁ、以下の点についてどう対応しますか?
書類で書かれていた〇〇君ですよ、もう目の前にいます。
紙を見ながらではなく、誰かに聞きながらでなく、目の前にいますよ。
さぁ、どう支援しますか?
・登校してから、もってきた荷物はどのように整理するか。
・排せつ(トイレ)誘導はどうするか。
・着替えはどのように行うか。
・この子が参加する授業の45分(50分)の中で、まず何をするか。
・摂食指導をどうするか。
【引き出し】
いわゆる、アセスメントをして、妥当性のある指導をしなければ、と言われています。
見たことを客観的に説明できるようにして、そこから何を指導に乗せるか?ですが、それはベテランになっても難しいのです。
5年目までにすること、それは指導の質を求めるのではなく、まずは場当たり的であっても、流していると思えても、まずは乗り切ることができる引き出しをもつことです。質は後からでも高められます。
とにかく様々な実態をもつ子どもについて、基本的な対応はどうするのか、授業ごとにどんなことをするのか把握することです。どんな児童生徒が在籍する担任になっても「一日を見守る」ことができないと話になりません。そのためには、自分が担当する子どもの学校生活をデザインするだけでなく、他の教員が担当している子どもについて、どんな指導をしているか当事者意識をもって観察することが大事です。
自分だったらどうするか、自分だったら何を目標にするか
自分の中でそう問い続けることで、自己教育力がフル稼働します。
https://magomago1.org/445openingyourmindisimportant202107/
前回は、「445)特別支援学校 今の担任に必要なこと、それは「アウトプットする力」です。」でした。