月に2時間ほどかけて運用されていたAという仕事。
質や内容を向上させることにより、90分でできるようになりました。
しかし、効率化したことで「もっとでるでしょ」と範囲が拡大しました。
結局、2時間どころか、4時間かかる仕事になってしまいました。
4年後、Aの仕事をつくり、運用していた先生が異動でいなくなりました。
Aの仕事は2時間の仕事でなく、4時間の仕事として引き継がれます。
【教員の仕事は多様】
授業づくりについて、Bの授業をもっとよくするために、こんな教材を使ったらどうか、こんな方法はどうかと助言や提案があったりします。さて、教材といっても予算がないので教材庫を探り、それでもないのでホームセンターに行き、自腹で材料を買ってきました。構想から完成まで3時間かかりました。
あぁ、分掌の仕事を忘れてた、今日中にやらないと。
時計はもう午後7時ですが、やらないと明日の仕事が更に増えます。
【ちりも積もれば】
Cの仕事、ちょっとの時間で済むから協力してやってください。
Dの仕事、ちょっとの時間で済むから協力してやってください。
Eの仕事、ちょっとの時間で済むから協力してやってください。
Cの仕事、工夫すればもっとよくなるから、引き続き協力してやってください。
Dの仕事、工夫すればもっとよくなるから、引き続き協力してやってください。
Eの仕事、工夫すればもっとよくなるから、引き続き協力してやってください。
「あの…Cの仕事は止められませんか?実態として意味がなくなってきていると思うんですが。」
「Cはそんなに手間のかかる仕事じゃないだろ、なんとかできないのか?もし実態に合わないならFという仕事に形を変えれば有効にならないか?(気づいたオレ流石)」
「あぁ、仕事が増えてしまった…。(泣)」
ABCDE(おまけにF)といった仕事は蓄積し、複雑化、多様化しながら肥大しています。
その流れはICTの活用によって管理・保存が容易となった分、更に早くなりました。
一つひとつは少しでも、すべてまとめると大きくなります。目の前に現れる仕事をこなすことに追われ、自分の中で許すことができるまで、解放(退勤)されることはないのです。
https://magomago1.org/490differenceotandptseenfromoutside202110/
前回は「490)理学療法と作業療法の違い(リハ外だから見えたこと)」でした。