担任の先生より

561)特別支援学校 冬休み、教材を集めました

冬休みに入っています。
今日は田舎の山を歩いて、教材になるものを集めてきました

学校で得られる教材といえば「購入したもの」ばかりで人工的なテイストが抜けません。
今年は自然のものを集めて、自然なものを使って、自由度を盛り込みながら、一定のルール(作り方)に則って作品づくりなどをしてきました。

これまで集めたものは、くり葉っぱどんぐりもみじ木切れ、などです。

時間が経つと劣化する、という自然のアイテムを使うリスクをふまえながら作ってしまえば、後はどうにでもなると覚悟を決めておりました。

なぜ、自然のものを使うかというと、①安全できれいなものばかりの状況では、生きている環境を知ることに対して限界を作っているのではないか、②素通りしている風景のなかに、自分の手で触れたものがどれだけあるか、という問題意識ももっていますが、何より、③お金を使わないと学べないのか、という思いが大きいです。

教育は、特別にしつらえた環境でないとできないのか?

50年ほど前の子どもは、もっと身の回りのもので遊び、身の回りのものを加工して遊びやおもちゃを作っていたと思います。主体的に考える基礎は物に触れて考えた時間が長いほどしっかりするのではと思っています。(使いこなす能力は現在のほうがはるかに高いとは思いますが…。)

今日は、紙袋に半分ほどの量のまつぼっくりを拾ってきました。
大きなまつぼっくりが落ちる木があったのですが、いつの間にか切られてなくなっていました。

ちょっと残念だなと重いつつ、次はたくさんの葉をつけた枝をみつけました。
これだと手でつまんで、ちぎることができる硬さで、指を怪我することもないです。
これで、葉をちぎりながら、「くる、こない、くる…」の占いをしてみようと思います。

願いを決めてかみしめる、成否の両方を想定する、どちらにでるか分からない答えを受け入れる、そんな営みを一緒にやってみようと思います。