学校の文化 担任の先生より

639)特別支援学校 副担って楽なのか、どうなのか

通常学校と同様に、特別支援学校にも担任の先生が存在します。
1年1組 在籍する児童生徒6名、担任はまるわたろう先生です。
余談ですが、まるわたろうって、御存じでしょうか?

昔あったぎょうちゅう検査の検査キットの説明書きにあったキャラクターで、若干キューピーさんに似ており、セロハンみたいな検査紙をお尻にあてようと頑張る図にでています。

話は戻り、担任1人ですべての児童生徒を掌握しつつ、連絡帳記載、学習支援、日常生活動作支援、保護者等との連絡などを抱え込むことは、非常に困難です。(というか、できない)

そのため、副担任を学級に置いて、一緒に指導にあたることがあります。学校によっては、学年付きという形で、学級数までは補充できないが、少し複数対応できるよう教員を入れておこうとするパターンもあります。

例えばですが

1組 子ども4人 担任1人
2組 子ども6人 担任1人
3組 子ども3人 担任1人

の学年に、学年付きの教員を1人おいて、それぞれの学級のバックアップをしなさいという感じです。

【副担任の仕事】
主担任の陰に隠れてプリント配布係…という訳ではありません。
主担任と副担任の経験年数や、その学校での在籍期間、などによって役割分担の形は違います。
子どもの数が多ければ、出席簿の管理などは主担任で、他は折半ということがあります。
また、成績は各学級担任が行い、日常的な授業づくりや適宜必要なところにサポートしまわる場合もあります。

副担任の仕事はその年の指導体制の状況によって変わります。

副担任は楽なのか?ですが、指導体制によって、単なるお手伝いになるので楽な場合があります。しかし、それぞれの主担任が児童生徒をおさえるのに必死で、授業のときに前に出るなんて無理というときは、子どもの実態を把握して副担任が授業をしないとまわらない年もありました。

あちこちの学級のサポートにまわるということは、どの学級に入るかタイミングをみて、行ったら状況を見て、どこを補強するか判断して対応するのです。日常的に、継続して子どもをみていないのに、適切に対応することが/当たり前のように求められるんですよ。これは、それ相応の力量がないと務まりません。

【経験が活きる仕事】
副担は、主担任の力量と学級の状況を見て、必要な手をうっていくことが求められます。
副担を極めるなら、それまでの経験や指導力、観察力などを駆使してアウトプットに努めます。

本当に力をつけた教員には、是非副担として活躍して欲しいですね。