これまで、臨床実習指導は一回しかやったことがないので、不安です。
それも、もう10年以上前の話ですから、ヤバいのは必至です。
これまで、公立学校で仕事をするにあたって、「特別な資格やスキルがないとできないんだ。」、「リハの資格があるからできるんだ、私たちには関係ない。」と思われることを嫌って、極力所有している資格については話さずにきました。
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今の学校について、今年度いっぱいでオサラバしてやろうと密かに考えているので、この際バレようがどうなろうが構わないわー、という心境です。
【実習生の目標どうする】
医師の指示がない、何をどう取り扱うか決めるのは自分、時間割が決まっていて集団での指導をおろそかにできない、どの点をターゲットにするかによって取り組める時間枠やタイミングが変わってくる、検査キットなどがない、医学的知識を共有できる人が限られる、専門性の違う人に紛れて何ができるか、教員の立場なのでメディカルな話題が多いと学校という場にきた意味が薄れるかな、学生さんが学んできたことの大半が空振りになる環境かもしれない…。
この目標を設定したら?なんてことを思いついても、次の瞬間、「でもさぁ、それを求めるのは酷でない?」とか思いついて、ボツになることが続いています。
「生活環境の中でできる、価値ある作業」を追求していくんだろうし、発達を促すこと、個々に応じた支援もそうだし、支援者の負担軽減、将来を見据えた学び、もそうでしょう。あと、特別支援教育が分かる作業療法士の育成も入っています。成果があろうが、なかろうが、中に入って見たもの、感じたものが外に出る訳ですから、それがどんな波紋となって広がるのだろう?と期待したりしています。
【とりあえず決めてみた】
やっぱり、コアな目標は学生さんに会ってから、養成校の説明を聞いてから決めようと思います。
(ここまでひっぱっておいて、結局、なんやねん…)
しかし、とりあえず決めたことは、やっぱり環境は公立学校なので、1人だけ作業療法士(それも学生)の真似事をさせる訳にはいきません。営みのなかで見えるものを評価する、意味づける、確かめる、の繰り返しが学びになると思うので、私の黒子か影になって、動いて、考えてもらうことにしました。
【特別支援学校で実習するメリット】
学生さん的には、見方を変えるとメリットも大きい実習だと思います。
40分で勝負して、やりきれなくてもサヨウナラではなく、日中ずっと一緒にいて、場面ごとに変わる表情や動きが観察できます。ADLも一通り評価できます。
時間をかけて観察する
再挑戦ができる
次々と人が変わるのではなく、比較的同じ対象者を観る
1時間だけでは見られない表情がみえる
慣れてくるに従って、対象者の本質が見えてくる
発達障害の分野だけでなく、どっちかというと老年期の作業療法に近いスキルや視点も磨かれるのかなと思っています。それは具体的に何かと言われたら…その点は、すでに学校で働いているPT、OT、STの方なら分かるかなと思います。関心ある方は是非どうぞ(入職でも、実習でも)。