授業などで、よく本を読んでいます。
本の世界にどっぷりはまって、終わったら現実の世界に戻ってくるのか、本に出てくる登場人物に自分を重ねてみているのか、楽しみ方はいろいろだと思います。
そのほか、道徳観、場に応じた言葉の言い回し、基本的な概念など、様々なものが身についてきますが、実際生活のなかで活かせるものがいいと思ったので、そのへんを意識して授業をしてみました。
【どんな色が好き】
はじめは軽快な音楽で、あか、あお、きいろ、みどり、と単語レベルでひとつずつ列挙されるので分かりやすいです。定番の色が終わったら、茶色や黒などの色も提示してみます。
終わったら、「どの色が好き?」と聞いてみました。
正解はないので、どれかを示せばいいので、答えることへのプレッシャーは少ないです。
自分を出すことへのハードルを、ここで下げておきました。
【くまさん くまさん なにみてるの】
この本の特徴の一つとして、メインの動物が中央にどーんと出ていて、次にでてくる動物を活字だけで予告するところだと思います。このパターンは「でんしゃにのって」と同じだと思います。次は何がでてくるんだろう?と期待感をもち、それが何か分かったとき安心感が得られます。
はじめに、「くまさん くまさん ちゃいろい くまさん なにみてるの」と茶色のくまさんがどーんと描かれていて、末尾に「赤いとりを みているの」と書いています。ここで子どもに「とりの色は 何色だろう?」と、どんな色が好きで使った二種類の色カードを見せて、選ばせてみました。
視覚情報にひかれやすい子だと、茶色を選択肢として与えると、選んでしまうかもしれません。よく聞いて質問にこたえることができるか、質問の意味が分かるか、というアセスメントをすることになります。
【同じ質問】
今回は、あえて正答できるであろう子どもから順に、同じ質問を投げかけてみました。
同じ質問、同じ選択肢なので、隣の子どもの答え方と、教員の評価(まるです!、みたいな)を聞いていれば、どうしたらいいか分かるはずです。真似る、習う態度があればできるはず、そう思ってやってみましたが、いました。人の話を聞いていなくて、直感で答えてしまう子。
「友達がやっているのを見たら分かるから、みていようね。」そう声をかけました。
【繰り返し】
おなじパターンを繰り返すと、理解が進むことがあるので、続けることはありますが、発問の仕方や順番をえたりして、子どもがどのように学んでいるか、無理のない範囲で確かめると、ちょっとずつ子どものことが分かってきます。