担任の先生より

875)特別支援学校 欠席多数

冬は様々な感染症がでてきます。

今日、学部内の子どもについて、20%程度の欠席がでました。

スクールバスからのお迎え体制が変わりますし、授業の体制も変わります。

手をかける量が減るので、負荷が下がるだろうと思いがちですが、そこに至るには、いくつかの配慮や工夫が必要であることが確認できました。

【いないなりに変わること】
欠席が多いと、そこに配当されていた教員が、他にまわってしまうことが考えられます。普段、役割分担していたものが、残った教員にかかってくることもあります。「あれ、この子とごみ捨てに行ったことない、どうするんだろう?」などです。

普段、見ていない姿を見ることで、気づかなかった一面を見ることができるかもしれません。しかし、反面想定できないエラーに遭遇してしまうこともあります。普段から、どこタイミングで、誰が、どのようにしているか、いざという時に困ることがないようにしたいものです。また、ややこしければ「やらない」と判断することもアリだと思います。やらないならば、どうするかを考えて、提案することができれば良いと思います。

特定の子どもがいないときも、学級や学年の流れに影響を与えることがあります。特に、普段から集団を意識しながら学校生活を送るようにしている学級では、誰かが抜けることで目印や動き出しの合図がなくなる、なんてことにつながります。いないときは並び方をどう変えるか、号令は誰がするか、などについて即席で準備することになります。

先生と1対1だから今日はみっちり頑張ろう、と思うこともありますが、子どもが多いときも少ないときも、同じリズムで学校生活が送れることが基本ではと個人的には思っています。大人や子どもが多かろうと、「次にやることは何か」見通しをもちながら生活するほうが、子どもは安定します。変えていいのは大枠でなく、細やかさだと思っています。

今日は、周りの子どもの人数が少なかったので、来ている子は心なしか落ち着いていて、過剰な刺激に振り回されることが少なかったように思います。

【事後】
休んでいた子どもたちが登校してきます。学校保健法で疾病について第一種から第3種まで分けられており、出席停止の期間の基準が定められています。

ちなみに、インフルエンザは第2種にあたり、「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日を経過するまで」などと記載されています。

出席できる日になったんだから、もう外に出て悪さをしてはいけないよね、とウィルスさんが配慮してくれる、なんてことはありません。出席できるようになっても飛沫でウィルスが外に出ることがあります。

厚生労働省のHPから、「11の知識」のなかで、「新型コロナウイルスに感染した人が他の人に感染させてしまう可能性がある期間は、発症の2日前から発症後7~10日間程度とされています。」と示されていることもあり、出席したから安心だ、とは思わないようにしています。

また、欠席中に臥床時間が長くなっていたり、活動機会が少なくなっていたりすることが考えられるので、体力が低下し、転倒や転落などのリスクが上がっていると考えるべきでしょう。