勤続10年の元小学校教員で、現在は民間企業人事部に勤めるという「あや」さんが、夏休みの教員の過ごし方について書かれていました。 あや:X(旧Twitter):@teach_happiness
以前、夏休みについて書いたことがありますが、そのときは「教員は夏休みは遊んでいるようなものだから、いいねー」というコメントがあちこちで見られ、私としては「そんなものじゃねー」と言いたくなって書いた経緯があります。
書かれていたことをまとめると、以下のようなものがありました。
◆教員は夏休みとボーナスを楽しみに働いている
◆先生は夏休みに何してる?教員の夏休み中の業務・職員作業
・水泳指導
・夏祭り地域巡回
・研修
・成績所見
【他に】
秋以降の行事の準備、9月初頭の授業準備などがはいってきます。ちなみにですが、個人的に授業準備は始めだけにしています。年間の指導計画に概要は書いてあるとはいえ、始めの授業をやってみて、「?」だと、その後の計画や内容をまるっと見直すようなことも想定される訳で、そうなると、あれこれ妄想のように描いてきた授業のイメージは全てパーになってしまいます。
作ってしまうと、せっかく作ったのだから活かしたいと思うのが人情、その葛藤を味わわないためにも、変に先走りしないほうが良いということです。とはいえ、授業が始まると再びいろんなことが回り始め、そこにまきこまれてしまうので、やれることは先にやっておきたいのも分かります。もう、個々の能力とキャパとの相談になりますね。
【夏休みはどうしているか】
それこそ、個々の価値観や能力にもよると思いますが、私としては長期の休みがはいらないと、この仕事は続けられないかなと思います。
とにかく日々を過ごし、翌日や翌月の準備や根回しに追われているので、気持ちを落ち着けて振り返る時間がもてていません。やみくもにやるので、いい仕事ができているか、自分の心身の状態はどうか、修正をかけるべきポイントはどこか、見落としていることが多すぎます。よく、陸上のレースに例えるのですが、1万メートル(400mトラックを25周)のレースに出るのに、5000m(400mトラックを12.5周)のペースで走るようなものだと思っています。
同じ長距離ブロックだし、何周も走るのは変わらないんだから、できるだろ?みたいな仕事をしていると、オーバーペースで無理をすることになります。なので、どこかで止まるかして、補正しないと「もたない」と思うのです。
追われずに眠り、目覚めること
頭を空にしてストレッチをすること
道を歩きながら、道端のものや空の様子をぼーっと見ること
これらが、交感神経優位で疲れている心身を修復していきます。日々の質を問い過ぎると、いろいろな仕事を抱え込みすぎるとランナーズハイみたいになることがありますが、それは続けられるものではありません。
年齢とともに、勢いだけで走れなくなってきましたし、夏休みを使ってもペースが戻らなくなってきたら、そのときは引き際なんだろうなと思っています。