学校の文化 担任の先生より

993)特別支援学校 歩くヴィレッジヴァンガード

職場にいる人の姿を見て、発言を聞いていると、その人が何を得意としているか、どのくらいの仕事ができる人か、なんとなく分かりませんか?

勿論、仕事ができる、できないは、人をどの角度から見るかによって違います。

何事も70~80点以上の水準で物事をすすめられる人もいれば、どの場面でも誰かのサポートを必要とするような人も実際にいます。

【どんな人が仕事ができる印象があるでしょう?】
書類作成に長けた人

根回しが得意な人

子どもの指導を無難にこなせる

子どもの指導を戦略的かつ柔軟にできる(※)

ROM練習に詳しい人

パソコン関係が得意な人

医療的ケアに関して得意な人

スクールバスのきりまわしが得意な人

音楽・美術・体育が得意な人

教材をつくるのが得意な人

校務分掌の仕事を理解して、テキパキさばける人(※)

場面ごとに、長所が発揮できることは素晴らしいことです。教員の仕事について、以前のブログで公務員として、専門家としての二面性があると思われ、多岐にわたる仕事をチームで進めていくには多様性と多様な能力が必要です。

そうなると、どんな人も学校で働ける、活躍できるということですが、私はやっぱりデキる人と、そうでない人がいると思います。

【学校でデキる人と思えるのは】
あくまで私見ですが、教員の多くは学級に所属し、1学級あたり〇人と決められた数だけ配置されています。事務仕事ならば、明日にまわす、部分的に分担する、聞きながらやる、みたいなことができるのですが、子どもを目の前にすると、聞きながらでも独自で判断し、指導することが求められます。

そんな状況で、やたら事故を起こす、停滞して動けなくなる、的外れなことをして指導体制をかき乱すのは勘弁して欲しいのです。デキる人は事故のリスクを最小限にしつつ、効果的な指導ができ、エラーが起こったときに個別または組織的に解決に向かえる人だと思います。

また、病院でいうところの送迎バスや医事課、防災、システムなどの診察や治療以外の事務的なところも教員が「仕事」として並行して行っているので、事務方として優秀なことも「デキる人」に該当すると思います。

安定感、調整力、経験、知識、技能、トータルコーディネート、このあたりがキーワードじゃないかなと思います。これらの能力は、教員として取り扱う範囲のことをクオリティ高めで発揮してくれるという組織内での信頼につながります。(※が重要)

では、アナタはどうなんだと言われたら…。

私は医療系であり、学校教育系でもあり、普通の教員より幅広く、部分的に深いところに手を出せる人と思われているみたいです。ただし、もっているものがどんなものか底は見えにくいし、分かりにくい、でもそれなりにいいものが出せるのかな、ということで、安定感はあるかどうか分からないけれど、歩くヴィレッジヴァンガードみたいな立ち位置じゃないかなと思います。

ということは…いたら便利だけど、コアな人材として使いにくいと思われているかもしれません。