先日、トイレの個室に男子が一人立っていました。何やっているの??
個室に一人でいるということについて、いくつかのパターンがある訳で、直感で理由を考えて、注意したり放置したりしてはいけないです。
【一人でいる理由】
- 勝手に教室から抜け出して隠れている
- もともと一人でトイレに行けると判断されている子
- もともと一人でトイレに行けると判断されているが、何らかの理由で停滞している
- 教員と一緒にトイレに来たが、何らかの理由で「ちょっと待っていて」と言われて待たされている
など
これらを見ると、注意も放置もできないかも、と思いますよね。ただ、この子については他学年の子であるし、事情も分からないので手を出さないという考えもあります。
【対応】
「先生は?」と聞いてみました。それに対して顔を見てくるも、返事はありませんでした。
話せないかもしれないし、どんな事情で一人になっているか分からないかもしれません。ただ、こちらを見る目が拒否的でないと分かりました。
周囲やトイレの外にも教員は不在でした。上記の②ならばてきぱきと排せつをすすめられているはず。④だとしても、周囲に学年の先生の気配がありません。そのため、まずは③の「もともと一人でトイレに行けると判断されているが、何らかの理由で停滞している」にかけてみることにしました。
思いついたのが、自分でできるはずだったのに、不覚にも出てしまったというケースで、助けを呼ぼうにも呼べないのかもしれないということでした。尿は、ズボンが濡れていないし、床にも水分は出ていません。排便はどうかと思って、「後ろを向いてごらん」と促すと、後ろを向いたので、ズボンとパンツタイプのおむつを少しずらしてみました。
「でてる…」
トイレで排せつしたかったけれど不覚にも出てしまった、しかし、不用意に慈雨Bンで何とかしようとおむつを脱いで、周囲や自分の衣服を汚してしまうようなことなく、立ったまま動かずにいたのは優秀でした。
トイレ用のグッズをいれた手提げ袋を持っていたので、そこからビニール袋とビニール手袋、お尻ふきを出し、トイレロールからカラカラと紙を2セットばかり出しました。
便の入ったおむつはビニール袋に入れて捨てるのはいい、あと、何をはかせるかですが、おむつでなく布のパンツが一枚入っていました。とりあえず、これをはかせて終わりとしようかと思っていたら、学級担任がきて
「すいませーん」
どうやら、戻りが遅いので、担任の先生が様子を見に来ました。そこで、はきかえるのは下着でいいかと確認したら「あ、おむつもてきまーす」と走っていきました。
【教訓】
・自分でできるということは、想定外のことが起きても、状況を把握して対応できるところまでいかないと、「自分で行ける」と言ってはいけないのかもしれません。
・トイレに行くとき、頻度の多い排尿だけで終わらず、頻度が少なくても排便もあり得る。
・トイレに行くとき、排尿と排便の両方を想定して物品を揃える(指導体制が厳しければ、取りに戻ることもできないはず)
・子どもの様子を見て、どんな状況か安直に決めつけない。よく考えて対応すべし。