担任の先生より OT・PT・ST

1139)特別支援学校 OTが学校に入る前に、勉強しておいたほうがいいこと

OT研修の続きです。

参加していた作業療法士の方から、「これから学校に入っていきたいと思っている人が、勉強したほうがいいいことは何でしょう?」みたいな質問がありました。

それに対して、パネルディスカッションのために前に出ていた作業療法士の方は「家族指導」、「観察で評価する」、「(立つ、歩くなど)基本動作、(食べる、着替えるなどの)日常生活動作」、「不器用さや子ども自身の心身をコントロールする力」、このあたりが必要だと言っていました。

これまでも、与えられた時間と場のなかで、子どもを評価すること、教員にどう接していったらいいか、学校の文化を把握して適切な対応と提案をすることについて研修会等のなかで触れられてきました。

今回の回答は、教員と対話すること、どこに焦点をあてればいいか糸口を明確にすること、学校という環境にいる子どもがどう過ごしているかみること(こどもの視点)が示され、とても意義深いと感じられました。

教員は、決められた範囲の仕事をこなす人、個々の教育観を形にしようとする人、保護者の支援者、保護者的な視点をもつ人、職種としての教員(支援者とならOTと同じだが、立場が違う、みたいな)、などの様々な顔をもっています。

どこ顔を前面に出しているかによって、OTの対話の仕方は変わってくると思われます。

「どう感じるか、どうするかは教員が決めること、とにかく私は専門家として、その専門性を発揮するために学校にきたのだから、専門家の視点を伝えることが仕事」という考え方もありますが、違う職種がそれぞれの立場や専門性などをどうからめていくか。

上からの方針だからというのもありますが、20年ほど前と比べると、互いの距離は近くなり、対話できる力はそれぞれついてきた感があります。その先はどうなるのか分かりませんが、協働と相互補完がすすんでいったらと思います。